2020年2月7日 / 最終更新日 : 2020年12月8日 レペ ノンフィクション 【本の感想】塩見鮮一郎『異形にされた人たち』 明治維新後の解放令によって、当時の知識人に改めて認識された江戸時代の賤民階層について解説を試みるものです。著者がアウトラインを述べ、それにそって批評を加えていくので、民俗学の門外漢であっても理解を阻害するこはないでしょう。
2019年12月14日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ ノンフィクション 【本の感想】遠藤秀紀『人体 失敗の進化史』 動物の遺体解剖を通して、ヒトの身体の歴史をひも解くものです。身体の「設計図」という考え方を用いて、進化の過程を説明していきます。進化史の類が苦手な読者にもとっつ易い内容です。
2019年12月10日 / 最終更新日 : 2020年9月15日 レペ ノンフィクション 【本の感想】三崎律日『奇書の世界史 歴史を動かす“ヤバい書物”の物語 』 著者曰く、奇書を通して昔と今の「価値観の差分」を探る事に挑戦するものだそうです。研究者による狭く深い専門書籍より、広く俯瞰して見る事のできる本書の方が、手軽な分だけ間口が広く興味をそそられる方が多いのではないでしょうか。
2019年11月8日 / 最終更新日 : 2020年9月14日 レペ ノンフィクション 【本の感想】ウィリアム・リトル『サイキック・ツーリスト 霊能者・超能力者・占い師のみなさん、未来が見えるって本当ですか? 』 タイトル通り、霊能者や超能力者、占い師は、本当に未来を見ることができるのかをテーマとした、真実を探求する旅の記録です。良質のノンフィクションと言えるでしょう。
2019年11月6日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ ノンフィクション 【本の感想】瀧澤美奈子『150年前の科学誌NATUREには何が書かれていたのか』 「Nature」がどのような理念が掲げられて出発し、どのような道のりを歩んできたのか、雑誌制作に関わった科学者らの具体的な活動を通して明らかにしていきます。
2019年10月22日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ ノンフィクション 【本の感想】長山靖生『千里眼事件 科学とオカルトの明治日本』 明治42年~のオカルトブームに火をつけた千里眼事件の背景や顛末を、明らかにするものです。著者は、中立的な立場で当時の報道等から事実を積み上げ、その真偽のほどは読者の判断に委ねるべく論を進めます。
2019年10月8日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ ノンフィクション 【本の感想】松閣オルタ『オカルト・クロニクル』 世の奇々怪々な事件を取り上げ、(参考資料を見てわかるとおり)膨大な資料を参照しつつ、ハテナ?に迫ろうとするものです。その筋の団体から激しく物言いがつきそうな部分もズバリと記載しており、このギリギリの姿勢は評価したいですね。
2019年9月24日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ ノンフィクション 【本の感想】ジェニファー・ライト『史上最悪の破局を迎えた13の恋の物語』 帝政ローマ時代から現代(ちょっと昔)まで、セレブなひとたちの破局の物語す。タイトルの”13の恋”から想像するような麗しさはなく、男と女、はたまた、男と男、イカれた人々のドロドロした痴情のもつれ話し13連発です。
2019年9月16日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ ノンフィクション 【本の感想】山本敏晴『世界で一番いのちの短い国: シエラレオネの国境なき医師団』 国境なき医師団としてシエラレオネ共和国に派遣された著者の半年間の活動の記録です。勇気と感動を与えてくれる・・・はずなんですが下世話な話もあってちょっぴり笑えます。肩肘はらず読めるのが良いです。
2019年9月4日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ ノンフィクション 【本の感想】瀬名秀明 、 太田成男『ミトコンドリアのちから』 イトルから中高生向け生化学読本のように見受けられるけれど、ミトコンドリアの構造とメカニズムから、科学者列伝、老化、ミトコンドリア病、人類の起源、生命進化までを敷衍するなかなかハードな内容です。