2020年11月30日 / 最終更新日 : 2020年11月29日 レペ 国内小説 【本の感想】デイヴィット・L・ リンジー 『噛みついた女』 ヒューストン警察 スチュアート・ヘイドン シリーズ第1弾です。ジャンルで言うと所謂、サイコパスものです。特徴的といえば、時たま精神的に不安定となる主人公の、キャラクター設定でしょうか。
2020年11月24日 / 最終更新日 : 2020年11月20日 レペ 国内小説 【本の感想】結城昌治『夜が終わる時』 いわゆる暗黒小説です。刑事の生き様を描いた警察小説でもあります。殺人犯が吐露する苦悩の日々。絶望という言葉がふさわしい締めくくりは重苦しい余韻を残します。犯人探しだけに終始しない構成の妙が効いています。
2020年7月10日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】長岡弘樹『教場』 警察学校を舞台としたミステリー連作短編集。「既視感ゼロの警察小説」と銘うたれていますが、確かにお目にかかっていないジャンルの作品です。何といっても教官 風間公親のキャラクター設定が秀逸なのです。
2019年12月21日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『第三の時効』 事件を巡って、刑事たちの生き馬の目を抜くようなアツい鍔迫り合いが展開されます。焦りや苛立ち、嫉妬といった感情が、ストレートに伝わってきます。そういう中にも、凛とした男の矜持を垣間見せてくれるシーンがあるのです。
2019年12月20日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『顔 FACE』 D県警の婦警を主役に据えた連作短編集です。信念を貫いたため組織から爪弾きにされてしまった20代の女性が描かれています。嫉妬、悔悟、混迷といった主人公の内省的な部分にスポットが当たっているのが、本短編集の特徴でしょうか。
2019年12月12日 / 最終更新日 : 2021年1月7日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『動機』 D県警シリーズの第二短編集です。鬱屈し切羽詰まった心理状態の人々が織り成す物語は、決して読後感が良いわけではありません。けれど、彼らの人生それからを思うと、感慨は一入です。全四編に通底するテーマは、自分自身を見つめ直すということでしょう。
2019年11月10日 / 最終更新日 : 2021年1月7日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『深追い』 三ツ鐘警察署を舞台とした連作短編集です。同じ職場に務める警察官らが近接する住居で暮らし、独特のコミュニティを形成されています。生活空間に縦社会が持ち込まれているのが特徴的です。ここで、息苦しさが漂う人間ドラマが展開されます。
2019年9月29日 / 最終更新日 : 2021年1月6日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『陰の季節』 警察の面子を守るために奔走し、組織の内部統制を如何に保ち続けるかに腐心する管理部門の警官らの物語です。心理的な緊迫感のある人間ドラマとなっています。意外な結末が待っているので、社会派推理小説が苦手でも楽しめるでしょう。
2019年6月28日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『64 (ロクヨン)』 いくつも張り巡らされた伏線が、ラスト、一気に回収されていく爽快感を味わえる上質のミステリ・・・なわけですが、しかし、本作品は質量(?)が違います。こんな顛末でした、だけじゃ終わらない重量感があるのです。
2019年5月18日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『震度0』 (悪い意味ではなく)イラつく警察小説です。本作品は登場人物たちの嫌らしさが渦巻いていて、物語に入り込むと抜け出せなくります。端的に言うと厭な奴らしかいません。だから、イラつかせるのです。リアルな不快感が、本作品に読み応えを与えています。