2020年12月31日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】原田マハ『楽園のカンヴァス』 アンリ・ルソーを取り上げたアート・ミステリです。ルソーについては、ヘタウマ絵ぐらいの認識でしかなかったのですが、本作品を読んで考えを新たにしました。著者のアート系の作品は、刺激的であり勉強にもなるので、恋愛小説や成長小説よりも好みです。
2020年12月13日 / 最終更新日 : 2020年12月11日 レペ 国内小説 【本の感想】大谷羊太郎『悪人は三度死ぬ』 人体消失、死体の瞬間移動といったトリックが堪能(?)できる本格推理小説です。ややこしいトリックにイライラが募ってしまいました。タイトルに込められた意味には、フ~ムとはなるのですが。
2020年12月11日 / 最終更新日 : 2020年12月10日 レペ 国内小説 【本の感想】東野圭吾『赤い指』 加賀恭一郎シリーズの第7弾です。息子の殺人を隠蔽しようとした家族に、加賀が寄り添い解決に導くという、ホロリとくる作品に仕上がっています。サイドストーリーを含め、泣ける東野圭吾といったところでしょうか。
2020年12月2日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 海外小説 【本の感想】パトリック・ルエル『長く孤独な狙撃』 元暗殺者を主役に据えたミステリです。恋人の父親は、殺しのターゲット。ラストは、ちょっとした驚きの真相が待っているので、じっくりと読み込むべき作品なのでしょうね。余韻を残す幕の引き方が素晴らしい、人間ドラマに仕上がっています。
2020年11月30日 / 最終更新日 : 2020年11月29日 レペ 国内小説 【本の感想】デイヴィット・L・ リンジー 『噛みついた女』 ヒューストン警察 スチュアート・ヘイドン シリーズ第1弾です。ジャンルで言うと所謂、サイコパスものです。特徴的といえば、時たま精神的に不安定となる主人公の、キャラクター設定でしょうか。
2020年11月4日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナ・M・レオン『死のフェニーチェ劇場』 日本の文学賞に応募した、アメリカ人の作家が描く、ヴェネツィアを舞台にした警察小説という変わり種です。当地の習俗に、どこくらい肉薄しているのか判然としないところではあるのですが、本作品は、異国情緒あふるるミステリとしては楽しめます。
2020年10月27日 / 最終更新日 : 2020年10月26日 レペ 海外小説 【本の感想】ベゴーニャ・ロペス『死がお待ちかね』 中米を舞台とした異国情緒たっぷりのミステリです。心理学者の著者ならではで、つらつらと読み流していると、ラストのあたりで人間の心理に深く踏み込んだものであることに気付きます。
2020年10月26日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ レビュ 【本の感想】島田荘司『北の夕鶴2/3の殺人』 列車ミステリ+伝奇ミステリという贅沢な作品。刑事 吉敷竹史が挑むのは、義経北行伝説を絡めた奇々怪々なムード満点の不可能犯罪です。元妻のピンチを満身創痍になりながら救おうとする男の矜持の物語でもあります。
2020年10月12日 / 最終更新日 : 2021年1月27日 レペ 国内小説 【本の感想】折原一『倒錯のロンド』 心理サスペンスを予感させますが、さにあらず。語りそのものの巧妙な仕掛けを堪能するミステリです。この手の作品は好き嫌いが分かれるのでしょう。事件の真相より本作品が三部作であることの方が驚きです。
2020年10月11日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術』 シリーズ・キャラクター ヨギ・ガンジー主役の長編ミステリです。登場人物の会話が中心となってストーリーが展開するのでサクサクと読みすすめることができます。本書に仕掛けられた遊び心に気付くでしょうか。