2020年12月26日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 評論 【本の感想】中薗英助『闇のカーニバル スパイミステリィへの招待』 スパイをテーマとした評論集です。著者の幾つかの作品を読み終えていれば、著者の主張に首肯したり、反発を覚えたり、感慨を深めることができるのでしょうが、残念ながら目が滑って時間ばかりかかってしまいました。
2020年11月22日 / 最終更新日 : 2020年12月10日 レペ 評論 【本の感想】青木雨彦『課外授業 ミステリにおける男と女の研究』 海外ミステリ作品における男女の関係に着目したエッセイです。タイトルには”研究”と入っていますが、学術的なものではなくて、著者の視点で捉えた一つの意見でしょうね。
2020年8月18日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 レペ 評論 【本の感想】小林司、 東山 あかね『シャーロック・ホームズの深層心理』 精神科医で日本シャーロック・ホームズ・クラブ主宰の著者が、シャーロック・ホームズの諸作品に隠された深層心理を探るというものです。小論文の寄せ集めのためバランスを欠きますが、発見はあるでしょう。
2020年3月19日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 評論 【本の感想】筒井康隆『玄笑地帯』 筒井康隆全集の月報として2年間に渡り書かれたエッセイです。テーマは、文学論、世評、創作ノート、ファンレターから、妄想まで。思いつくまま、気の向くまま話題が発散気味に展開します。目一杯、猛毒を撒き散らしていますね。
2019年7月10日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 評論 【本の感想】南條竹則『恐怖の黄金時代-英国怪奇小説の巨匠たち』 ニ十世紀初頭に活躍した英国怪奇小説の案内書です。ブラックウッド、マッケン、ラヴクラフト等と、彼らに影響を与えた人々、及び作品が取り上げられています。著者の怪奇小説への並々ならぬ知識と愛情を感じる良書です。
2019年6月29日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 評論 【本の感想】斎藤環『戦闘美少女の精神分析』 戦闘美少女をとおして、おたくとは何か、いかにして彼女たちは生成したか、を精神分析的なアプローチで解説したものです。おたく擁護の立場での論説であるのですが、さすがに10年以上前の著作。隔世の感が否めません。
2019年6月25日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 評論 【本の感想】権田萬治『日本探偵作家論』 蔵書家のコレクションを参照しながらとはいえ、膨大な作品を読み込まなければ著すことのできない評論であり、大変な労作になっています。現存する資料の希少性からも探偵小説を概観できる本書は偉業といってもよいでしょう。
2019年5月1日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 評論 【本の感想】佐伯一麦『芥川賞を取らなかった名作たち 』 芥川賞にまつわるスキャンダラスな出来事よりも、受賞できなかった名作にスポットを当て、鑑賞することに重点を置いています。本書のあおり文から連想するよりも、至極真っ当な文学批評なのです。文章のあちこちに文学に対するアツイ思いが散見されます。