2020年11月13日 / 最終更新日 : 2020年11月12日 レペ 国内小説 【本の感想】金城一紀『SPEED』 女子高生の冒険譚です。彼女は、落ちこぼれ高校生集団ゾンビーズと共に、自殺した家庭教師の死の真相に迫ります。クライマックスはお決まりの対決シーン。毎度のことではありますがスカっとすること請け合いの一冊です。
2020年10月14日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『光待つ場所へ』 次の一歩へ踏み出す前の人々が主役の短編集です。中学生からオトナ女子まで、年齢は様々ですが、他人との距離の取り方が不器用なキャラが共通しています。どこか読み手に重なるところがあるんでしょうね。
2020年9月14日 / 最終更新日 : 2020年9月11日 レペ 国内小説 【本の感想】佐藤友哉『灰色のダイエットコカコーラ』 北海道の田舎に住む青年の魂の叫びを綴った連作短編集です。主人公は、一廉の者になろうと足掻くものの、何者にもなれない、ただの「肉のカタマリ」19歳。グロテスクで残酷で陰々滅々とした物語です。
2020年9月11日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『盲目的な恋と友情』 女子二人に起きた死にまつわる出来事をそれぞれの視点で描いた作品です。「恋」と「友情」というタイトルで章が分かれており、それぞれが、恋愛と友情へ一直線過ぎるがゆえにかえって居たたまれない気持ちにさせられる作品です。
2020年9月7日 / 最終更新日 : 2020年9月3日 レペ 国内小説 【本の感想】島田雅彦『僕は模造人間』 主人公 亜久間一人の精神的な彷徨を縷々つづった青春小説です。とは言うものの、ありがちな苦悩、懊悩が吐き出されるのではなくて、独特の世界観が開陳されていきます。人生のもやもやをあらためて感じさせてくれる作品です
2020年9月5日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】樋口有介『ぼくと、ぼくらの夏』 高校生探偵たちのひと夏の青春ミステリです。ミステリとしては、ありふれたストーリーになるでしょうか。ただ、あだち充的な青春小説としての輝きはあると思います。好き嫌いはどこに重点を置くかで決まりますか。
2020年8月14日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『正義のミカタ ~I’m a loser~』 いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話です。本作品は、人生逆転ものでしょうか。いいえ、後半は予想外の展開をすることになります。
2020年8月7日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 国内小説 【本の感想】垣根涼介『ヒートアイランド』 現金強盗事件に巻き込まれた、渋谷のストリートギャングの活躍を描いた作品です。ファイトパーティでてら銭を稼ぐチームに、強盗団の金が転がり込んできて大騒動。チームのリーダは、危機一髪の状況をどう打開するのでしょうか。ラストは、痛快度が一気に上がります。
2020年7月8日 / 最終更新日 : 2020年8月28日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『王妃の帰還』 お嬢様女子中学生たちの友情が描かれた青春小説です。スクールカーストを題材にし、冴えない系の女子チームを主役に据えていますが、イジメ問題に焦点が当たってはいないので、厭な気分を味わうことはありません。むしろ、ラストでは不覚にもウルっときてしまったのです。
2020年6月16日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『凍りのくじら』 少し・不在(S・F)な、ドラえもん愛 女子高生が主役の連作短編集です。失踪した父、病におかされた母、精神が不安定な元恋人、安らぎを与えてくれる謎(?)の男子。ドラえもんのひみつ道具を象徴的に使い、物語が展開していきます。