2020年7月8日 / 最終更新日 : 2020年8月28日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『王妃の帰還』 お嬢様女子中学生たちの友情が描かれた青春小説です。スクールカーストを題材にし、冴えない系の女子チームを主役に据えていますが、イジメ問題に焦点が当たってはいないので、厭な気分を味わうことはありません。むしろ、ラストでは不覚にもウルっときてしまったのです。
2019年8月9日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『WILL』 『MOMENT』の続編で、高校生の頃、両親を亡くし家業の葬儀屋を継いだ女性 森野が主役の連作短編集です。 泣けると聞いていて、途中までさっぱりだったのですが、やっぱり、最後の最後にやられてしまいました。
2019年8月1日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】有川浩『旅猫リポート』 青年 悟と猫のナナのロードノベルです。仲良きことは美ししきことかな。愛に満ち満ちたラストは、静謐さすら感じるでしょう。泣き所はいっぱいあるけれど、本を閉じるまで我慢してちょうだい。幸せとは何かを、改めて考えさせてくれる素敵な一冊です。
2019年7月22日 / 最終更新日 : 2020年11月20日 レペ 国内小説 【本の感想】重松清『ナイフ』 5つの短編からなる作品集で、うち4作品はいじめを背景としています。いじめを受けている子供たち、そしてその家族に寄り添うように著者は語りかけます。子供の気持ち、親の気持ちそれぞれを理解できてしまうので、穏やかではありません。琴線を鳴らされまくったようです。
2019年5月6日 / 最終更新日 : 2020年11月20日 レペ 国内小説 【本の感想】重松清『流星ワゴン』 リストラ、離婚、家庭内暴力に悩まされ、自暴自棄になった主人公は不思議なワゴンに乗って過去を反芻する旅に出かけます。目を背けたくなる事にも、正面から向き合わなければならない。そんな示唆を与えてくれます。
2019年4月20日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『MOMENT』 はからずも伝説の人となった大学生 神田の活躍を描く、全4話からなる連作短編集です。サイドストーリを含めて、様々なシーンに祈りが満ち溢れています。目からも鼻からも溜まりにたまった水分が押し出され、これは外で読んではいけないのだと気付かされました。