2020年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『平等ゲーム』 住民皆が平等というルールが存在する瀬戸内海の島が舞台です。まさにユートピアなんですが・・・。皆が平等は、果たしてシアワセなのか?という考えさせる作品。人生とは何か、生きがいとは何かを問いかける成長物語でもあるんですね。
2020年9月29日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『明日この手を放しても』 突然全盲となった潔癖女子と、いい加減な兄の二人三脚の物語です。近くて遠い、遠くて近い男女の兄妹の心情が上手く描かれています。本作品を読んでいて、我がことのように共感してしまいました。
2020年8月14日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『正義のミカタ ~I’m a loser~』 いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話です。本作品は、人生逆転ものでしょうか。いいえ、後半は予想外の展開をすることになります。
2020年5月19日 / 最終更新日 : 2020年9月8日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『路 (ルウ)』 台湾新幹線プロジェクトに携わった人々と、その周辺を描く群像劇です。物語は、現地台湾で、日本の威信をかけたプロジェクトを完遂せんと奮闘する人々を中心に展開します。プロジェクトの進捗と、それに伴う人々の悲喜こもごも、そして成長の姿が描かれます。
2020年4月15日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】森絵都『カラフル』 魂が現世にホームステイするというお話しです。目を開き耳を傾ける事、そして赦す事の大切さを著しているのでしょうね。文章のフワフワ感は、少年少女向けかと思います。悩めるコたち全てに響くのかもしれません。
2020年3月6日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 国内小説 【本の感想】綿矢りさ『ウォーク・イン・クローゼット』 恋愛至上主義女子のささやかな成長物語です。対男用のモテファッションで武装し、失敗を繰り返すこと度々、という主人公の生き様に図らずも共感してしまいます。自身の身の丈で、女子が精一杯生きてる感は、洗濯したてのカラフルなお洋服のようです。
2020年2月26日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・R・ランズデール『ロスト・エコー』 物音から、過去にその場所で起きた暴力と、それに伴う恐怖を体感してしまう青年を描いています。本作品は、サイコメトリックものというよりは、孤独な青年と、それを取り巻く人々の再生の物語なのです。
2020年1月6日 / 最終更新日 : 2020年10月7日 レペ 国内小説 【本の感想】冲方丁『光圀伝』 水戸光國の生涯を描いた作品です。武断政治から文治政治へのターニング・ポイントを背景に、光圀がどのように人間的な成長を遂げていったかに着目しています。青春小説であり、成長小説であり、儒教思想に触れることができる教養小説です。
2019年11月21日 / 最終更新日 : 2020年10月1日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『指輪をはめたい』 頭を打って誰にプロポーズするか忘れてしまった三股をかける主人公。女性たちに対峙するうちに、自分の本当の気持ちに気付いていきます。ディケンズ「クリスマス・キャロル」を思い出しました。
2019年11月15日 / 最終更新日 : 2020年11月12日 レペ 国内小説 【本の感想】金城一紀『フライ,ダディ,フライ』 47歳サラリーマン鈴木のひと夏の冒険譚。学歴社会における「生ける屍、落ちこぼれ男子高校生集団ゾンビーズが活躍するシリーズ第2弾です。べタな展開です。ベタすぎてがっちりハートを鷲づかみにされてしまいました。