2019年10月24日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『ツナグ』 生者と死者が相見えるひとときを描いた連作短編集です。生者からの依頼を受けて死者との面会をコーディネートするものがツナグ。本作品集は、ツナグ見習い(?)の男子高校生 歩美が使者の任を担います。
2019年10月2日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『オーダーメイド殺人クラブ』 わゆる少年Aものです。本作品が特徴的なのは、望んで被害者たろうとするものが、少年Aを作り上げていくというプロットです。本作品は、タイトルで損してように思います。成長小説として読むべきでしょう。
2019年9月22日 / 最終更新日 : 2020年10月1日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『ミカ×ミカ!』 双子の小学生ミカとユウスケの物語の続編です。思春期の恋愛模様がストーリの中核で、甘酸っぱい感傷をくすぐってくれるでしょう。ピュアな気持ちに浸りたいならおすすめの一冊です。
2019年9月8日 / 最終更新日 : 2020年10月1日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『ミカ!』 思春期の入口に立った子供たちの微妙な気持ちがとてもキュートに描かれています。児童文学なのですが、大人が読んでも、ちょっと疲れたときに元気を取り戻すにはよいでしょう。
2019年8月30日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 国内小説 【本の感想】恩田陸『ネバーランド』 男子高校生4人のひと冬、7日間の物語です。親との縁が薄い彼らの集う男子寮「松籟館」がネバーランド。自分をさらけ出し、分かち合い、分かり合える場所です。大人の境界すらまだまだ先である彼らは何を得るのでしょうか。
2019年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】西加奈子『きりこについて』 自分の残念な容姿に気付いてしまった女子の物語です。主人公きりこが色々学んじゃうことを通して、読者へも勇気を与える人生の教科書となっています。前半の飛ばし気味の笑いは失速するのですが、総じて愉しく読ませてくれるでしょう。
2019年7月26日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『けむたい後輩』 憧れの先輩(女子)に翻弄され続けたお嬢様女子大生の四年間、そしてその後の物語です。主人公の健気っぷりと先輩の理不尽っぷりに怒りがこみ上げます。ラストは痛快に!と思っていたところ、予想を上回ってホラーなみのうすら寒さを感じました。
2019年7月11日 / 最終更新日 : 2020年9月10日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『死にぞこないの青』 先生という絶対的な権力者が、一人の引っ込み思案の少年を逃げ道のない孤独に叩き込んでいくところから、物語は始まります。果たして少年はどう対処していくでしょうか。読了後も暫く気持ちがざわめく、劇薬入りビルドゥングスロマンです。
2019年5月8日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】窪美澄『ふがいない僕は空を見た』 主婦と男子高校生の不倫を軸に、男子高校生の周囲の人々それぞれの人間模様が描かれた連作短編集です。どんなに不甲斐なくても、今が最悪の状況であっても、明日を生きる術はあるというメッセージを受け取りました。
2019年4月30日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『本屋さんのダイアナ』 読書好きの女子二人、大穴と書いてダイアナと読む金髪美女子(なんと日本人)と清楚なお嬢様美少女の、小学生から大人に近づくまでが心情細やかにつづられた作品です。友情や親子愛が散りばめられていて、読み進めると熱いものが込み上げてきます。