2020年9月22日 / 最終更新日 : 2020年9月18日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーロット・アームストロング『疑われざる者』 著者お得意(?)の心理サスペンスです。ストーリーは、ハラハラドキドキを期待すると、退屈を感じざるを得ません。これ以上の長編だったらめげていたでしょう。じっくり腰を据えて、心理描写を楽しむべき作品なのかもしれません。
2020年9月16日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ディーン・クーンツ『ヴェロシティ』 ”いつもの”クーンツとは違った味わいの作品です。正義は勝つ、愛は勝つの予定調和的な展開ではなく、理不尽な要求に翻弄される男が描かれていて、全く救いがありません。読み進めると一緒にブルーな気分にまっしぐらです。
2020年7月24日 / 最終更新日 : 2020年10月12日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲 』 ハヤブサを操る殺人者とそれを追う女性TVキャスターを描いたサスペンスです。獲物たる人を殺害し、大空へ飛び立ってしまうハヤブサは、殺人者の痕跡を残しません。この殺人者をどのようにして捕まえるのか、興味津々です。
2020年7月14日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】薬丸岳『ハードラック』 強盗殺人の罪を着せられた青年が、真相を究明するために奔走するサスペンスです。少年犯罪、被害者家族・加害家族といった、答えの出し難いテーマを得意(?)としている著者ですが、本作品は分かり易い展開で、拍子抜けをしてしまいました。
2020年7月6日 / 最終更新日 : 2020年7月3日 レペ 海外小説 【本の感想】リチャード・リーニィ『殺人症候群』 どんでん返しのあるサイコ・ミステリです。主役の二人は対称的な性格で、女性への憎悪という絆で結びついてるという設定。オチは予想がつきますが、伏線の回収の仕方といい読後の余韻といい満足は高い作品です。
2020年6月27日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『聖なる怪物』 映画産業に蠢くセレブリティを皮肉ったダークサスペンスです。ヒネた笑いは健在ですが、短編を引き伸ばしたかのような冗長さがあります。ワンアイディアを長編に仕上げる著者の技は堪能することはできます。
2020年5月22日 / 最終更新日 : 2020年5月18日 レペ 国内小説 【本の感想】三好徹『風塵地帯』 スカルノ時代のインドネシアを舞台にした謀略小説です。巻き込まれ型のサスペンスが展開されます。活写という言葉が相応しいのですが、著者はこの地に足を踏み入れたことがなかったとのこと。作家の想像力の逞しさが堪能できます。
2020年3月31日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ディドラ・S・ライケン『冷たい眼が見ている』 いわゆるサイコ・サスペンスです。少女惨殺事件を追う警官。彼の恋人がよろめいた相手は・・・という展開。このよろめきがサスペンスを盛り上げるはずなのですが、よろめきそのものに焦点が当たってしまいました。
2020年3月23日 / 最終更新日 : 2021年1月14日 レペ 国内小説 【本の感想】上田早夕里『美月の残香』 双子の姉妹の悲劇を描いた作品です。ホラーなのか、ミステリなのか、はたまた奇妙な味なのか。読み進めながらもなかなか明らかになりません。複雑な恋愛模様を絡めて、どうする、どうなると、良い意味でイライラが募ります。
2020年2月29日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『鉤』 スランプに陥ったベストセラー作家の狂気を描いた心理サスペンスです。売れない作家仲間に依頼した妻殺し。徐々に壊れていく男の凄まじい姿が見所。著者のプロットの組み立て方が垣間見える、お得な作品でもあります。