2019年12月28日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・カッツ『恐怖の誕生パーティ』 理想の男性と幸福な結婚生活をおくっていた女性が、一転、最愛の夫により死の淵にたたされるというサスペンスです。夫の一部を愛し続けながらも不信感にかられていく様が緊迫感をもって描かれています。
2019年11月5日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・S・バリンジャー『赤毛の男の妻』 殺人を犯した男女の逃避行と、彼らを追う刑事の行動を軸にしたミステリです。追うもの追われるものの視点がスイッチして緊迫感を盛り上げます。いわゆる最後の一撃が、この作品を味わい深いものにしています。
2019年10月25日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】アンドリュー・クラヴァン『真夜中の死線』 死刑執行までの僅かな時間に、無実の罪を晴らそうと奮闘する新聞記者の姿を描いた、タイムリミットサスペンスです。濃密な時間に気を取られましたが、たった一日の出来事を描いているんですね。
2019年10月15日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーロット・アームストロング『魔女の館』 監禁もののサスペンスです。この手の作品の面白さは、主人公がどのようにそこから脱出するか、もしくは助け出されるかにかかってます。未消化な部分も見受けれれますが、スリリングさは堪能できるでしょう。
2019年10月13日 / 最終更新日 : 2020年8月26日 レペ 海外小説 【本の感想】デイヴィス・グラッブ『狩人の夜』 右手にLOVE、左手にHATEの刺青がある偽伝道師が、幼い二人の子供を執拗に追いかけ回すというサスペンスです。大人は信じてくれない系で、ホラーも斯くやとばかりのハラハラ感があります。本作品の面白さは、ハリーの悪辣ぶりにつきますね。
2019年10月4日 / 最終更新日 : 2020年8月26日 レペ 国内小説 【本の感想】海月ルイ『子盗り(ことり)』 京都の旧家に嫁いだ子宝に恵まれない女性を軸に展開する心理サスペンスです。登場する三人の女性の、それぞれの母性が怨念のようにうずまき、痛々しくも悲しい物語を形成していきます。心がささくれだつ様がじりじりと伝わります。
2019年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・フォレット『針の眼』 独英の諜報合戦を描いた冒険小説です。冷酷無比な独スパイと彼を追う英MI5の頭脳戦が、一般市民のとある夫婦を巻き込んで展開されます。史実を絡めて、道ならぬロマンスあり、緊迫感をはらんだアクションありと読み応えたっぷりです。
2019年8月20日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】フランシス・アイルズ『レディに捧げる殺人物語』 「リナ・アスガースは、八年近くも夫と暮らしてから、やっと自分が殺人者と結婚したことをさとった」。 『 レディに捧げる殺人物語 』はこの一文で幕を開けます。本作品は、犯罪心理小説であり、恋愛小説でもあるのです。
2019年7月12日 / 最終更新日 : 2020年8月7日 レペ 国内小説 【本の感想】村上龍『イン ザ・ミソスープ』 残虐な手口で殺人を繰り返す外国人観光客フランクと、彼を風俗へアテンドする羽目になったケンジの数日を描いています。本作品はサイコパスもの?いえいえ、 グロテスクなだけのサスペンスではないのです。
2019年6月10日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】首藤瓜於『脳男』 学習によって感情を理解するという脳男。この主人公のキャラクター設定の妙こそが、本作品の見所でしょう。人が人たる所以は何であるか。著者の精神医療に関する造詣の深さがストーリーに厚味を与え、哲学的な感慨を深めてくれます。