2020年10月21日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『MUSIC』 『LOVE』と同様、全体として何が語られているかを説明するのが困難な作品です。著者が何を意図しているのか分からないまま、疾走感に身を委ね一緒にゴールしてしまったようです。細かな意味を求めるのはナンセンスなのでしょう。
2020年6月13日 / 最終更新日 : 2020年10月12日 レペ 国内小説 【本の感想】連城三紀彦『暗色コメディ』 夫と逢引をする自分自身を目撃した主婦、妻に幽霊と思われている葬儀屋等、不可思議な体験をした人々の群像劇です。狂気でかたずけられる危うさがありますが、著者の語り口の巧みさに酔いしれ騙し絵の世界で遊ぶのが正解しょう。
2020年6月11日 / 最終更新日 : 2020年7月29日 レペ 国内小説 【本の管理】伊坂幸太郎『ラッシュライフ』 様々な境遇の人々が織りなす群像劇。希望と絶望、信義と裏切り、愛と憎悪がごった煮となって、まさに豊潤な人生を味わえます。登場人物によってストーリーの厚味が違うのと一気呵成の爽快感といかなかったのが残念です。
2019年12月22日 / 最終更新日 : 2020年10月5日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『グラスホッパー』 亡き妻の復讐に執念を燃やす元教師と、三人の殺し屋が織りなす著者お得意(?)の群像劇。殺し屋たちはそれぞれに魅力的なんですが、物語のキーマン「押し屋」の正体が受入れられるかで本作品の評価が決まってしまいそう。
2019年10月27日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『パレード』 2LDKのマンションをシェアする男女の群像劇です。冒頭の、先輩の彼女に恋してしまった杉本良介の話は、ゆるゆるの青春小説の趣。涙あり笑いありで最後はホットなドラマを予想しましたが、読み進めると、これはすっかり裏切られることになります。
2019年10月23日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『LOVE』 群像劇でありながら、ひとつの物語ではありません。主役が存在しないのです。それがストーリーを語らせるのを困難にしています。雑多な登場人物たちは、何かに傷つき、何かにとらわれています。彼らが都市そのもののようですね。
2019年8月29日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】奥田英朗『ララピポ』 奥田英朗 『 ララピポ 』は、6人のしょうもない登場人物が奏でるエロ満載のしょうもない狂躁曲です。次々に主役がバトンタッチしていくというリレー形式の群像劇となっています。良い子にはお見せできませんが、読了してみれば愛すべきしょうもなさを感じます。