2020年9月4日 / 最終更新日 : 2020年9月7日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョージ・R・R・マーティン、リサ・タトル『翼人の掟』 翼人という世襲の特権階級が存在する世界で、繰り広げられる異世界ファンタジーです。登場人物たちの大空への夢や憧れが印象的。ラストも味わい深く、読み応えがあります。
2020年8月16日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『平面いぬ。』 元ネタが想像できそうな4編が収録された短編集。泉鏡花「高野聖」を想起する怪談話、イマジナリーフレンドもの、乙一版トイストーリーにど根性ガエルといったところ。家族の葛藤を織り込んだ「平面いぬ。」はオススメ作品です。
2020年7月29日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『沈黙のあと』 <<月の骨>>シリーズの第5弾です。ちらりと再登場するキャラクターが、ファンタジーの残り香を漂わせるぐらいで、ファンタジーではありません。冒頭の一文から、何か起きそうと期待しつつラストまで読み進め、最後の一撃を見ないまま読了してしまいます
2020年7月15日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】東野圭吾『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 悩みを抱える人々と、彼らの悩み相談を引き受ける雑貨屋ご主人に起きた、時空を超えるキセキの物語です。いくつかのお話が入り組んでいて、下手をすれば混乱に陥りそうですが、これをすっきりと読ませるのは流石のお手並み。
2020年6月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『犬博物館の外で』 ダークファンタジー”月の骨”シリーズの第4弾です。精神を病んだ経験を持つ天才建築家が主人公。細部まで理解しようとすると徒労に終わるので、主人公が何を創ろうとしているのか、に注目すべきです。
2020年5月28日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】クライヴ・バーカー『不滅の愛』 圧巻のイマジネーションでつづられた異世界ダークファンタジーです。翻訳文庫版上下巻1,000頁ボリュームに、読む前から慄いてしまいます。前半の盛り上がりに比べ後半は期待外れ。つづく、ということですね・・・
2020年5月15日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】皆川博子『骨笛』 収められた8編は、独立した作品として読み進めていると、各短編がつながっていることが分かってきます。ただ、最終話『骨笛』を読み終えても、全体としての絵が浮かび上がってこず、ぼんやりと霧の中を彷徨っているような読後感を味わいます。
2020年2月5日 / 最終更新日 : 2020年12月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『空に浮かぶ子供』 『月の骨』、『炎の眠り』に続く、ファンタジー<<月の骨>>シリーズの第3弾です。”知ってはいけない人間と宇宙の隅っこ”。謎は謎として興味深くはあるのですが、その解は観念的過すぎて面白さより小難しさが際立ってしまいました。
2020年2月3日 / 最終更新日 : 2020年9月11日 レペ 海外小説 【本の感想】ブルース・スターリング『塵クジラの海』 水のない惑星を舞台にした冒険ファンタジーです。サイバーパンクの旗手のデビュー作がファンタジーとは驚きですが、習作というところでしょうか。ムーブメントの勃興前夜という時間軸でみると、感慨深いですね。
2020年1月21日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・グリムウッド『ディープ・ブルー』 ファンタジーよりのSF作品です。イルカが高度な知性を持っており、イメージを交信の手段として、独特の文化を形成しているという設定。ありがちなのだけれど、太古の昔から存在する知識の共有体と、それに順応する海洋哺乳類といった世界観は新鮮です。