2020年12月13日 / 最終更新日 : 2020年12月11日 レペ 国内小説 【本の感想】大谷羊太郎『悪人は三度死ぬ』 人体消失、死体の瞬間移動といったトリックが堪能(?)できる本格推理小説です。ややこしいトリックにイライラが募ってしまいました。タイトルに込められた意味には、フ~ムとはなるのですが。
2020年11月14日 / 最終更新日 : 2020年11月14日 レペ 国内小説 【本の感想】山口雅也『日本殺人事件』 著者による翻訳の体をとり、異次元の日本を舞台にした本格ミステリです。何が真実で何がほら話か分からなくなる語り口が、本作品集の魅力でしょう。外国人から見た日本をパロディにしており、ニヤっとなるくらいのずれ加減が良いですね。
2020年10月28日 / 最終更新日 : 2020年10月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集3 パリから来た紳士』 著者のシリーズ・キャラクター H.M卿、フェル博士、マーチ大佐が、不可能犯罪の謎を解く短編集です。いやいや、これは無理でしょう、というお話はあるものの頭の体操には丁度良い読み物と思います。
2020年10月2日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集2 妖魔の森の家』 カーのの不可能犯罪もの短編集です。ちょっと長めの全5作品が収録されており、お気に入りはタイトル作「妖魔の森の家」と「第三の銃弾」。H・M卿、フェル博士が登場する、カー初心者には入り易い作品集です。
2020年8月10日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』 ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』は、全10編からなる短編集です。10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解きます。 マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリ […]
2020年4月16日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】カーター・ディクスン『爬虫館殺人事件』 ヘンリー・メリヴェル卿ものの、第15作目にあたる本格ミステリです。目張り密室トリックに加え、ロミオとジュリエット的なロマンスが彩を添えます。本作品では、戦時という制約すらも、トリックに一役買っています。
2020年3月21日 / 最終更新日 : 2021年1月14日 レペ 国内小説 【本の感想】笹沢佐保『人喰い』 誰かが誰かを陥れながら生きていくということ、つまり人が人を喰うという生き様がテーマの本格もの。火薬庫を使った派手な爆殺や、不可能犯罪を盛り込みながら、巧みに読者をミスリードしてく著者の妙技を堪能できる作品です。
2020年3月20日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 海外小説 【本の感想】D・M・ディヴァイン『紙片は告発する』 地方都市を舞台に、ひとつの殺人事件が、閉鎖的な人間関係の中の裏の顔を炙り出すというミステリです。誰が?何故?は、興味の中心ではあるものの、登場人物たちの性根が明らかになってくる過程こそが面白いのです。
2020年2月10日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 国内小説 【本の感想】鮎川哲也『憎悪の化石』 鬼貫主任警部が主役のミステリです。本作品は、真犯人に辿り着くまでに二回のアリバイ崩しを行います。なかなかお目にかかれない趣向ではあるのですが、”足で訊く”捜査が十分に描かれておらず、物足りなさを感じてしまいます。
2020年1月23日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 国内小説 【本の感想】鮎川哲也『黒い白鳥』 タイトルのブラックスワンが誰も予想しなかった事象を表すとおり不可能犯罪ミステリです。壁にぶち当たりながら試行錯誤を繰り返し、乗り越えていく粘り強さが、鬼貫警部の真骨頂。アリバイ崩しの冴えが光る極上の本格ものです。