2020年1月19日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『絞首台の謎』 予審判事アンリ・バンコランが主役のミステリ シリーズ第2作目です。バンコランは、死者が運転する車、存在しない街の絞首台、そして17世紀の実在の首切役人ジャック・ケッチから届いた脅迫状、といった数々の謎を解くことができるでしょうか。
2019年8月17日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『夜歩く』 記念すべき長編デビュー作(1930年)です。探偵役は、初期5作品に登場する予審判事アンリ・バンコラン。癖もので、腹に一物ありの登場人物たち。なかでも、バンコランの傲岸さや底意地の悪さが、小気味良いのです。
2019年7月3日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『蝋人形館の殺人』 蝋人形に抱かれた死体、黒いドミノ仮面、秘密社交クラブと、70年代2時間サスペンスドラマのような淫靡な雰囲気があります。最後の一行に予審判事バンコランがメフィストフェレスと言われる所以が表れています。
2019年4月13日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ポール・アルテ『第四の扉』 フランス人作家の手による英国本格ミステリです。著者がカーの熱烈フォロワーであることから密室殺人やら降霊術やら、如何にもな設定ですが、不思議と深刻さを感じさせません。翻訳者の手腕もあるのでしょうけれど、本作品には牧歌的とも言える独特の味わいがあります。
2019年4月9日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】麻耶雄嵩『翼ある闇 メルカトル鮎最後の事件』 噂に違わぬぶっ飛んだミステリです。「問題作」と言われるのも 宜なるかな。アンチミステリという表現が正しいかは分かりませんが、既成の概念をぶっ壊した作品ではあるのでしょう。恐ろしいものを読んでしまったというのが実感です。