2020年12月29日 / 最終更新日 : 2021年1月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・プロンジーニ『脅迫』 作中に主人公の名前が表れないハードボイルド、名無しの探偵シリーズの第7弾です。これまでとは違った趣となっています。密室トリックとしてはイマイチだし、犯人もインパクトが少ないのですが、地味な探偵小説に多様性を与える意味はあったと言えるでしょう。
2020年12月28日 / 最終更新日 : 2020年12月28日 レペ 海外小説 【本の感想】スティーヴン・キング『クージョ』 狂犬病を患った巨大な犬が、車に立て籠もった母子をひたすら襲うというごく単純なストーリ―です。短編ですら間が持たないシチュエーションでしょう。これを、読み手を飽きさせるどころか、息もつかせぬ極上のパニック長編に仕立て上げるのが巨匠キング
2020年12月27日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイン・アン・クレンツ『ガラスのかけらたち』 ロマンティックミステリです。恋愛+殺人ミステリに加え、サイドストーリが絡み合って読み応えはあります。事件の結末はあっけなくて肩すかし気味なので、愛憎と癒しのドラマとして理解した方が良いかもしれません。
2020年12月24日 / 最終更新日 : 2020年12月24日 レペ 海外小説 【本の感想】エドワード・D・ホック『ホックと13人の仲間たち』 著者のシリーズキャラクターが13人を集めた短編集です。こう並べてみると、作風はキャラ先行型と言えますか。物語が、キャラクターを際立たせるためにあるような印象を受けます。これは!という作品がないのが残念です。
2020年12月21日 / 最終更新日 : 2020年12月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ゴダード『日輪の果て』 名品『蒼穹のかなたへ』の続編です。前作から6年後、引き続き文芸作品もかくやという重厚さを期待すると、大きく外してしまいます。例えるならば、まるで下手くそなドナルド・E・ウェストレイクの作品を読んでいるようです
2020年12月17日 / 最終更新日 : 2020年12月17日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『狙撃の理由』 自身を狙撃した犯人を追う追跡劇です。本作品で際立っているのは、キャラクターの心の機微が、微に入り細を穿つが如く描かれている点です。クライマックスは、多いに盛り上がるのですが、さてさて、ラストは・・・こういう結末も嫌いじゃありません。
2020年12月14日 / 最終更新日 : 2020年12月11日 レペ 海外小説 【本の感想】グレゴリー・マクドナルド『フレッチ 死体のいる迷路』 元新聞記者フレッチが活躍するミステリー シリーズ第二弾。本作品は、フレッチの捜査行に殺人事件が絡んで、というまっとうなミステリです。前作と比較すると物足りなさが目立ちます。
2020年12月6日 / 最終更新日 : 2020年12月3日 レペ 海外小説 【本の感想】アイラ・レヴィン『ステップフォードの妻たち』 ウーマンリブ(死語)全盛期の1972年(発表時)を背景とした、奇妙な物語です。貞淑な妻たちの姿に、著者を含めた当時の男性の願望を反映したものと見るべきでしょうか。そういう意味では、本作品は、御伽噺なのでしょう。
2020年12月3日 / 最終更新日 : 2020年12月24日 レペ 海外小説 【本の感想】エドワード・D・ホック『怪盗ニック登場』 金品に値しないないものだけを盗む風変わりな泥棒が主役の短編集です。全作品30頁前後ながら、ラストには必ずサプライズが用意されています。パターン化された筋立てなれども、ホックの名人芸が堪能できます。
2020年12月2日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 海外小説 【本の感想】パトリック・ルエル『長く孤独な狙撃』 元暗殺者を主役に据えたミステリです。恋人の父親は、殺しのターゲット。ラストは、ちょっとした驚きの真相が待っているので、じっくりと読み込むべき作品なのでしょうね。余韻を残す幕の引き方が素晴らしい、人間ドラマに仕上がっています。