2020年11月7日 / 最終更新日 : 2020年11月5日 レペ 国内小説 【本の感想】福井晴敏『Twelve Y.O.』 日米間に繰り広げられる謀略戦を描いた冒険小説です。テイストは、デビュー作『川の深さは』に似ていますが、スケールとアクションの派手さは本作品が上回りました。クライマックスからの怒涛の展開は無邪気に愉しめます。
2020年6月5日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 海外小説 【本の感想】ボブ・ラングレー『オータム・タイガー』 ドイツ人捕虜収容所に潜入したアメリカ諜報部員の活躍を描く冒険小説です。ただし、活躍とはいえ、当の主人公は、身に覚えの無いのが本作品の特徴です。ラストは、おっ!となりますが、出来過ぎ感が否めません。
2020年2月14日 / 最終更新日 : 2020年12月16日 レペ 国内小説 【本の感想】逢坂剛『斜影はるかな国』 スペイン内戦に身を投じた日本人義勇兵を追うミステリです。1936年と現在が錯綜しながら、物語は進みます。謎の殺し屋、隠された財宝、洞窟内での死闘という冒険小説の趣もあり、ラストの驚きの真相まで一気に読ませてくれます。
2020年2月8日 / 最終更新日 : 2020年12月8日 レペ 国内小説 【本の感想】志水辰夫『背いて故郷』 叙情的な作風で知られる著者だけに、登場人物の心情が精緻に描写されているミステリです。いわゆるシミタツ節。あざといセリフ回し、ストイックな生き方、必然性のない暴力沙汰は皆無です。ラストは最後の一撃。しかも、2度あっ!と言わせます。
2019年11月3日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・フォレット『ペテルブルグから来た男』 第一次世界大戦前夜を舞台とした冒険小説です。著者の代表作の一つ『針の眼』のように、歴史の、”もしかして”、に思いを馳せさせる作品となっています。当時の英国に押し寄せる時代の変化の波が背景となっていて興味をそそられます。
2019年10月9日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『太陽は動かない』 機密情報という金鉱を探り当て、高値で売り捌くことを生業とする、トレジャーハンターたちの活躍を描いた作品です。エスピオナージ+冒険小説+ハードボイルド+(ちょっぴりだけ)恋愛小説という贅沢な逸品となっています。
2019年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・フォレット『針の眼』 独英の諜報合戦を描いた冒険小説です。冷酷無比な独スパイと彼を追う英MI5の頭脳戦が、一般市民のとある夫婦を巻き込んで展開されます。史実を絡めて、道ならぬロマンスあり、緊迫感をはらんだアクションありと読み応えたっぷりです。
2019年9月20日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 海外小説 【本の感想】A・J・クィネル『血の絆』 海洋冒険小説です。荒唐無稽であっても目をつぶってあげなければなりません。異なる人生を歩んできた人々が邂逅し、目的を一つにするというロマンチックな物語には多少のご都合主義はあっても良いのです。
2019年8月22日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 国内小説 【本の感想】船戸与一『猛き箱舟』 北西アフリカ諸国を舞台として、一級品になるため傭兵に身を投じた男の闘いを描いています。登場人物それぞれの思惑が錯綜する中、熱砂で繰り広げられる緊迫した戦闘は、映画を見ているように臨場感がたっぷりです。
2019年8月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】船戸与一『神話の果て』 『山猫の夏』に続く、南米三部作の第2弾です。日本人が主役の冒険小説であることは共通ですが、ストーリー上のつながりはありません。政情不安定なペルーが舞台で、全編の血なまぐささや決着のつけ方からすると、男性読者向けの小説なんでしょうね。