2019年5月29日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 国内小説 【本の感想】薬丸岳『死命』 余命を賭けて己の望みを全うしようする二人の男の執念の物語です。ひとりは連続殺人犯。そして、もうひとりはこの犯人を追う刑事。現実的かどうかは置いておいて、追うもの、追われるもの、それぞれ長く生きられないという命のタイムリミットの設定に、出だしから惹き込まれます。
2019年4月24日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ルース・レンデル『ロウフィールド館の惨劇』 衝撃的な一文から幕を開ける 本作品。典型的な英国支配階級の人々が、ボタンの掛け違いから運命に絡めとられていく様が、じっくり描かれています。冒頭の一文で結末が明らかなのですが、それでもページを繰る手が休むことはありません。