2020年6月8日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 海外小説 【本の感想】マーティン・ミラー『ミルクから逃げろ!』 80年代 ロンドンを舞台としたポップな青春小説。社会の底辺を彷徨う主人公を中心に、クセのあるキャラクターが物語を盛り上げます。群像劇としていまひとつ。英国の今(当時)を切り取ってるのでしょう。
2020年6月3日 / 最終更新日 : 2021年4月6日 レペ 国内小説 【本の感想】米澤穂信『ボトルネック』 自身の存在しない世界へ迷い込んだ高校生の物語。彼の間違い探しの旅は、自身の存在価値への疑問となって表れます。あり得ない状況を日常に溶け込ませるストーリー展開は一読の価値ありですが、ラストは明快さが欲しかったです。
2020年6月2日 / 最終更新日 : 2020年10月1日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『リセット・ボタン』 自殺志願者が集まるホームページで出会った男女二人。女性が遺書を書き終わるまでという期限付きの半同棲生活が始まります。重い内容ながら読んでいて気持ちがざわめきません。頁数と同様うすっぺらい内容です。
2020年5月30日 / 最終更新日 : 2021年4月6日 レペ 国内小説 【本の感想】米澤穂信『氷菓』 高校の古典部を舞台とした青春ミステリ。キャラクターたちが、シリーズを通してどのように成長していくか楽しみです。結末のキーワードは、ある年代が懐かしさを覚えるはず。続きが気になる上々の古典部シリーズ導入部です。
2020年5月20日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】中田永一『くちびるに歌を』 五島列島の中学校で、合唱に専心するお子たちを描いた青春小説です。アンジェラ・アキの楽曲「手紙 〜拝啓 十五の君へ〜」をモチーフにしており、思春期真っ只中の、少年少女の瑞々しさが眩しい作品です。
2020年4月11日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 国内小説 【本の感想】三田誠広『いちご同盟』 生きていくことに希望を見出せない15歳の少年が、死に直面した少女との触れ合いから命の意味を見つめ直していくというストーリーです。二人の無言の会話は、彼らの苦悩とすれ違いと和解を絶妙に表現した名シーン。愛と友情と死の物語です。
2020年4月4日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】山田詠美『ぼくは勉強ができない』 勉強ができない男子高校生が主役の連作短編集です。愛とか死とか性とか世界観とか人生観とかがぎゅうっと詰まっています。成人でも子供でもない年代の独特の青臭さがよく表されていますね。教育論として面白く読めます。
2020年4月3日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『早稲女、女、男』 早稲田女子を中心に展開される、女子大生たちの恋愛事情を描いた連作短編集です。本作品集は、早稲田、慶応、立教、学習院と、女子大生を類型化して主役に据えています。彼女らの恋愛模様から、それぞれの出身大学の個性を特徴づけているのが楽しいですね。
2020年3月8日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 国内小説 【本の感想】麻耶雄嵩『あいにくの雨で』 卒業を控えた三人の高校生を描く青春ミステリです。この手のミステリにありがちな青臭さはあるものの、成長の側面は屈折して描かれているので、感慨深いものがあります。読了したときの、苦味を伴なった切ない余韻が良いですね。
2020年2月4日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】藤沢周『オレンジ・アンド・タール』 自分って何?という青春小説の定番テーマ扱った作品です。収録されている「オレンジ・アンド・タール」、「シルバー・ビーンズ」の二作品の関係は箱庭の中にある箱庭のよう。綺麗ごとだけで終わっていないところを評価したいと思います。