2020年5月7日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 レペ ノンフィクション 【本の感想】高野秀行『極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ』 タイを愛してやまない著者が、タイ人気質を考えるというものです。気楽に読めるエッセイですが、タイ人の国民性を鏡像として日本人を見つめ直すきっかけになるでしょう。
2020年5月6日 / 最終更新日 : 2020年4月28日 レペ ノンフィクション 【本の感想】本間龍『名もなき受刑者たちへ 「黒羽刑務所 16工場」体験記』 関東圏最大の初犯刑務所に収監された著者が約1年の服役期間中に体験したことをまとめたものです。 刑務所ライフが面白可笑しくつづられていますが、医療と再犯問題についてのメッセージもきっちりと発信されています。
2020年5月5日 / 最終更新日 : 2020年4月28日 レペ ノンフィクション 【本の感想】蔵前仁一『ホテルアジアの眠れない夜』 旅行作家がアジア各国を巡るビンボー旅行コラムです。如何に金を使わず旅をするかというビンボー旅行至上主義ではなく、様々な旅の楽しみ方のうちの一つとして、節約しながらの旅を紹介してくれます。
2020年4月27日 / 最終更新日 : 2021年7月5日 レペ ノンフィクション 【本の感想】ピーター・グロース『ブラディ・ダーウィン: もうひとつのパール・ハーバー』 1942年2月19日オーストラリアの港湾都市ダーウィンへの日本軍による攻撃とその余波をつづったノンフィクションです。これまで語られてこなかった真実とは何でしょう。
2020年4月22日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ ノンフィクション 【本の感想】ニール・ジョンソン『複雑で単純な世界: 不確実なできごとを複雑系で予測する』 複雑性科学を概説し、複雑性科学がどのような場面で適用がすすんでいるかを提示するものです。科学の知識がなくとも読めるという謳い文句ですが、ゆえに明確さを欠いてしまうといジレンマに陥っているようです。
2020年4月5日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ ノンフィクション 【本の感想】リディア・ケイン 、 ネイト・ピーターゼン『世にも危険な医療の世界史』 トンデモ医療行為の歴史を紐解くものです。シロウトの自分にもアブナさは分かるものばかりですが、当時の常識で正当な処置として普及していたのです。さほど大昔の出来事ではないという事実には、薄ら寒さを感じさせます。
2020年3月22日 / 最終更新日 : 2020年3月17日 レペ ノンフィクション 【本の感想】シャンカール・ヴェダンタム『隠れた脳 ― 好み、道徳、市場、集団を操る無意識の科学』 気づかないうちに行動を操るさまざまな力を”隠れた脳”と呼び、その無意識のバイアスによる影響力を具体的な事例をもとに解説するものです。意識下の裸の自分自身を理解し、理性の力を上手に使いたいものです。
2020年3月12日 / 最終更新日 : 2020年10月12日 レペ ノンフィクション 【本の感想】坂口安吾『阿部定さんの印象』 阿部定事件の猟奇的なイメージを払拭してくれるエッセイです。刑期を務めた後、警察が許可した変名を捨て、本名で生きていく阿部定。自身の行為に決して恥じ入ることがありません。一点の曇りもない愛を捧げることができるロマンチックな女性だったのでしょう。
2020年3月3日 / 最終更新日 : 2020年9月18日 レペ ノンフィクション 【本の感想】福田千鶴『御家騒動―大名家を揺るがした権力闘争』 御家騒動には、即改易という懲罰的なイメージがあります。学校教育では、幕府が外様大名のお取り潰しに利用したと習いました。 福田千鶴 『 御家騒動―大名家を揺るがした権力闘争 』 は、それが誤った固定観念であることを教えてくれます。本書には、発見が多くあります。
2020年3月1日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ ノンフィクション 【本の感想】石井光太『絶対貧困―世界リアル貧困学講義』 1日1ドル以下で生活している人12億人。 本書は、アジア、中東、アフリカ諸国の貧困地域の実態を講義形式で著したものです。著者の「貧困学」の精神には、すっかり感銘を受けてしまいました。