2020年10月12日 / 最終更新日 : 2021年1月27日 レペ 国内小説 【本の感想】折原一『倒錯のロンド』 心理サスペンスを予感させますが、さにあらず。語りそのものの巧妙な仕掛けを堪能するミステリです。この手の作品は好き嫌いが分かれるのでしょう。事件の真相より本作品が三部作であることの方が驚きです。
2020年10月11日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】泡坂妻夫『しあわせの書 迷探偵ヨギガンジーの心霊術』 シリーズ・キャラクター ヨギ・ガンジー主役の長編ミステリです。登場人物の会話が中心となってストーリーが展開するのでサクサクと読みすすめることができます。本書に仕掛けられた遊び心に気付くでしょうか。
2020年10月8日 / 最終更新日 : 2020年10月7日 レペ 国内小説 【本の感想】連城三紀彦『黄昏のベルリン』 冷戦時のベルリンの壁を舞台としたエスピオナージです。いくつかのエピソードが除々にひとつに収斂していタイプの作品です。突拍子のない物語ですが、単なる絵空事に終わらなせないところが良いです。
2020年10月5日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『ロードムービー』 多感な少年少女らの、やるせない気持ちにグッとくる5作品からなる短編集です。おっ!となる起死回生の物語「ロードムービー」と、友情がか形づくられる時を描いた「トーキョー語り」がお気に入りです。
2020年10月4日 / 最終更新日 : 2020年10月1日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『豆の上で眠る』 肉親に対する不信感から抜け出せない女性の、葛藤を描いた作品です。幼い頃、行方不明になり二年後発見された姉は、本当に実の姉なのか。大学生となった妹が、この事件を反芻するうち、遂に真実がっ!という展開です。さすがに、これはないでしょう。
2020年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『平等ゲーム』 住民皆が平等というルールが存在する瀬戸内海の島が舞台です。まさにユートピアなんですが・・・。皆が平等は、果たしてシアワセなのか?という考えさせる作品。人生とは何か、生きがいとは何かを問いかける成長物語でもあるんですね。
2020年10月1日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『Lady,GO』 生活苦から逃れるためにギャバ嬢として働き始めた女子の成長物語です。タイトルからポップな内容を期待しましたが、水商売の裏っ側が描かれていてシリアスな展開です。その道のノウハウ本のような趣もあります。
2020年9月29日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『明日この手を放しても』 突然全盲となった潔癖女子と、いい加減な兄の二人三脚の物語です。近くて遠い、遠くて近い男女の兄妹の心情が上手く描かれています。本作品を読んでいて、我がことのように共感してしまいました。
2020年9月28日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『雪の華』 匂いを視覚的に認識する共感覚の持ち主を中心に、せつない系ラブストーリーです。共感覚で結びつけられた男女の出会いが登場人物たちの関係性を徐々につまびらかにするという趣向。共感覚の必然性は疑問でしょうか。
2020年9月27日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『チェーン・ポイズン』 謎の死の連鎖をめぐるミステリアスな作品です。構成にこそ謎の答えが巧妙に仕組まれているので、あらすじを事細かく書いてしまうとネタバレになってしまいます。本作品の醍醐味は、ラストの「そうだったのかい」に一点集約されていると言って良いでしょう。