2020年11月2日 / 最終更新日 : 2020年10月29日 レペ 国内小説 【本の感想】深谷忠記『札幌・オホーツク 逆転の殺人』 数学者 黒江壮と雑誌編集者 笹谷美緒が探偵役のシリーズです。本作品の見るべきポイントは、謎解きよりも、入り組んだ人間関係を紐解いていく過程でしょうか。登場人物として捜査関係者がやたらと多くて、冗長さを感じさせるのはいただけません。
2020年10月31日 / 最終更新日 : 2020年10月29日 レペ 国内小説 【本の感想】戸梶圭太『燃えよ!刑務所』 刑務所の民営化というワン・アイディアをぐいぐいと押し通した作品。カリカチュアライズされたお役人の痴態はちょいといき過ぎで笑うに笑えません。ハチャメチャな展開に結末への期待は高まっていくのですが不完全燃焼でした。
2020年10月29日 / 最終更新日 : 2020年10月29日 レペ 国内小説 【本の感想】東野圭吾『危険なビーナス』 巻き込まれ型のサスペンスです。とは言え、ハラハラドキドキはあまり感じられず、著者ならではのユーモアミステリのゆるゆるとした味わいがあります。自分としては、ハード系の東野圭吾が好みなので、本作品にはのめり込むことができませんでした。
2020年10月25日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『淵の王』 舞城流の怪談話し三作品が収録された短編集です。どの作品も、冗長ともいえる至ってフツーの会話が延々と続き、いつの間にやら不条理な怪異の世界へ誘われます。これまた舞城王太郎初心者にはキツめの作品集ですね。
2020年10月24日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】原田マハ『本日は、お日柄もよく』 スピーチライター見習い女子の奮闘を描いた作品。シンデレラストーリーですが、ここまで突き抜けると、ファンタジーですね。出来過ぎという感情がむくむくと湧き上がってくることは否めません。とは言え、ラストシーンはとても良うございました。
2020年10月21日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『MUSIC』 『LOVE』と同様、全体として何が語られているかを説明するのが困難な作品です。著者が何を意図しているのか分からないまま、疾走感に身を委ね一緒にゴールしてしまったようです。細かな意味を求めるのはナンセンスなのでしょう。
2020年10月19日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】戸梶圭太『CHEAP TRIBE ベイビー、日本の戦後は安かった』 1957年から1995年までの5章からなる連作短編集で、その時々の世相を切り取ったかたちでストーリーは進みます。ひたすらヒトの暗い部分を目の前に開陳され、笑いがないから、どうにも疲れてしまいます。
2020年10月17日 / 最終更新日 : 2020年10月16日 レペ 国内小説 【本の感想】柳広司『虎と月』 良い子は読んでる中島敦『山月記』をモチーフ(オマージュ)とした作品です。本作品は、李徴の息子が主役で、父にまつわる怪異譚の隠された真実を探ります。対象となる読者は、良い子がちょっと大きくなったぐらいの年齢層でしょうか。
2020年10月15日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『もしも、あと少し、幸せになれるとしたら。』 二十代から四十代、四人の女子の人生模様です。タイトルの通り、何かを手に入れようとしても、思うに任せない時が描かれています。これは男性にも通じるお話であると、読み進めながら感じ入っていまいました。
2020年10月14日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『光待つ場所へ』 次の一歩へ踏み出す前の人々が主役の短編集です。中学生からオトナ女子まで、年齢は様々ですが、他人との距離の取り方が不器用なキャラが共通しています。どこか読み手に重なるところがあるんでしょうね。