2020年11月17日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 国内小説 【本の感想】海野十三『十八時の音楽浴』 音楽で国民を統治する独裁国家を描いたSF小説です。独裁者の哀れな末路というのはありふれた話し。注目は、男性が身体改造して女性になるというエピソード。1949年発表からすると、かなり進んだジェンダー感ですね。
2020年11月16日 / 最終更新日 : 2020年11月24日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『家族シアター』 家族をテーマとした7作品が収められた短編集です。自分は年齢のせいか、父親やじいさんのお話にはホロリときてしまいます。やっぱり、家族は色々あっても、やっぱり家族なのだと、再認識した次第です。
2020年11月15日 / 最終更新日 : 2020年11月14日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『愛に乱暴』 夫を掠奪された女性の日々が綴られた作品です。そのまんま読み進めるとあるある話で、退屈極まりません。しかし、物語の合間に、主人公の日記、そして不倫をしている女性の日記が挿入されるという本作品の構成が、後半になってから(軽い)驚きを与えるのです。
2020年11月14日 / 最終更新日 : 2020年11月14日 レペ 国内小説 【本の感想】山口雅也『日本殺人事件』 著者による翻訳の体をとり、異次元の日本を舞台にした本格ミステリです。何が真実で何がほら話か分からなくなる語り口が、本作品集の魅力でしょう。外国人から見た日本をパロディにしており、ニヤっとなるくらいのずれ加減が良いですね。
2020年11月13日 / 最終更新日 : 2020年11月12日 レペ 国内小説 【本の感想】金城一紀『SPEED』 女子高生の冒険譚です。彼女は、落ちこぼれ高校生集団ゾンビーズと共に、自殺した家庭教師の死の真相に迫ります。クライマックスはお決まりの対決シーン。毎度のことではありますがスカっとすること請け合いの一冊です。
2020年11月12日 / 最終更新日 : 2020年11月11日 レペ 国内小説 【本の感想】森雅裕『椿姫を見ませんか』 芸術大学を舞台にした殺人ミステリです。音楽、美術についての造詣の深さが表れたものとなっています。謎解きとして面白く、くわえて、芸術に専心する学生たちがリアルに描かれており、読み進めるにつれて作品の世界に惹き込まれてしまいます。
2020年11月11日 / 最終更新日 : 2020年11月10日 レペ 国内小説 【本の感想】長江俊和『出版禁止』 七年前に起きた心中事件の真相を解明せんとするジャーナリストの姿を描いた作品です。ノンフィクションの如きフィクションで、所謂フェイクドキュメンタリーと言われるもの(らしい)。ラストのどんでん返しで、猟奇的なサイコミステリーと気付かされるのです。
2020年11月7日 / 最終更新日 : 2020年11月5日 レペ 国内小説 【本の感想】福井晴敏『Twelve Y.O.』 日米間に繰り広げられる謀略戦を描いた冒険小説です。テイストは、デビュー作『川の深さは』に似ていますが、スケールとアクションの派手さは本作品が上回りました。クライマックスからの怒涛の展開は無邪気に愉しめます。
2020年11月6日 / 最終更新日 : 2020年11月11日 レペ 国内小説 【本の感想】重松清『十字架』 いじめ自殺をテーマとした作品です。とは言え、本作品の主人公は、いじめの被害者でもなく、いじめの加害者でもありません。自死を選んだ被害者から、親友と名指しされた少年なのです。しかし、長く苦しみ過ぎだろうというのが拭い去れません。
2020年11月3日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『ロックンロール七部作』 七大陸を舞台にした20世紀ロックンロールの発展史です。語り手”あたし”がつむぐのは、まさにロックの精神に裏打ちされた破天荒なほら話。登場人物が次々にバトンタッチをして、ストーリーを作り上げていきます。