2019年3月31日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】綱淵謙錠『斬』 1972年 第67回 直木賞受賞作。 綱淵謙錠『斬』は、世襲の試刀師であり、処刑人でもあった山田浅右衛門の物語です。 本作品は、幕末の動乱が終息し、日本が西洋化を推し進めていく明治初期を時代背景としています。武士の時代が […]
2019年3月25日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 国内小説 【本の感想】川上弘美『蛇を踏む』 著者の言によると「うそばなし」だそうです。騙してやろうの「うそ」でなくて、そういうことがあってもいいんじゃないかという「うそ」なのです。「本当」の中に「うそ」を持ち込んで、その「うそ」を「本当」の遊び場にしてしまうテーマパーク的な感覚があります。
2019年3月20日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】朝吹真理子『きとこわ』 幼年時代のひと時を共に過ごした7歳違いの貴子と永遠子は、25年の歳月を経て再会します。朝吹真理子 『 きとこわ 』では、二人の間にたゆたう現実とも夢幻ともつかぬ時の流れが、美麗な言葉でつづられます。細やかな表現をリフレインし、絵画的とも言える忘れがたいシーンを構築しています。