2019年9月5日 / 最終更新日 : 2020年12月28日 レペ 国内小説 【本の感想】奥田英朗『マドンナ』 勤め人として一番大変な時期の、おっさんらが主役の短編集です。不惑の歳であるはずが、迷いに迷っている男たち。四十にして惑わずなんて、今や昔なんだと痛感してしまいます。「あるある、分かるよその気持ち」と首肯することしきりです。
2019年9月3日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】吉村萬壱『クチュクチュバーン』 ホラーテイストのSF作品集です。人が人でなくなる過程を描いた3作品が収録されています。救いも笑いもないので、読了したときの気分はよくはありません。でもクセになりそう。好き嫌いを超越したところにある作品集なのでしょうね。
2019年9月1日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 国内小説 【本の感想】青山七恵『ひとり日和』 誰かと一緒でも常に孤独を感じざるを得ない20歳の女性を描いています。彼女は、関わりのある人のつまらないものを盗む癖があります。盗癖は彼女の孤独を癒す行為であり、盗品はその人との絆なのでしょう。
2019年8月30日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 国内小説 【本の感想】恩田陸『ネバーランド』 男子高校生4人のひと冬、7日間の物語です。親との縁が薄い彼らの集う男子寮「松籟館」がネバーランド。自分をさらけ出し、分かち合い、分かり合える場所です。大人の境界すらまだまだ先である彼らは何を得るのでしょうか。
2019年8月29日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】奥田英朗『ララピポ』 奥田英朗 『 ララピポ 』は、6人のしょうもない登場人物が奏でるエロ満載のしょうもない狂躁曲です。次々に主役がバトンタッチしていくというリレー形式の群像劇となっています。良い子にはお見せできませんが、読了してみれば愛すべきしょうもなさを感じます。
2019年8月28日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】村山由佳『星々の舟 Voyage Through Stars』 昔気質の職人の父、長男、次男、長女、次女ら家族の、それぞれの人生のひと時が描かれた連作短編集です。赦されない愛もひとつの愛のかたち。彼らが、それぞれの愛に懊悩する(した)姿が描かれていきます。
2019年8月27日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】金城一紀『レヴォリューション No.3』 ゾンビと揶揄されるオチコボレ男子高校生たち=ザ・ゾンビーズの活躍を描く連作短編集です。とんがった登場人物たちが繰り広げる、一本芯の通った彼らなりの正義、清々しい恋愛模様など見所満載です。
2019年8月26日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『ルパンの消息』 著者のデビュー作です。過剰なほどに伏線が張り巡らされており、クライマックスでは人間模様を含めて全ての仕掛けを解きほぐしてしまいます。ぶっ込み過ぎの感はありなのですが、著者の気合の入れ具合がひしひしと伝わる作品です。
2019年8月23日 / 最終更新日 : 2020年9月10日 レペ 国内小説 【本の感想】清涼院流水『コズミック 世紀末探偵神話』 著者がいうところの大説だけあって、とっても長ったらしい(?)作品です。「1200個の密室で、1200人が殺される」という予告殺人に対するは 、日本探偵倶楽部(JDC)の異能の探偵たち。果たして驚天動地の連続殺人事件の結末は?
2019年8月22日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 国内小説 【本の感想】船戸与一『猛き箱舟』 北西アフリカ諸国を舞台として、一級品になるため傭兵に身を投じた男の闘いを描いています。登場人物それぞれの思惑が錯綜する中、熱砂で繰り広げられる緊迫した戦闘は、映画を見ているように臨場感がたっぷりです。