2019年8月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】船戸与一『神話の果て』 『山猫の夏』に続く、南米三部作の第2弾です。日本人が主役の冒険小説であることは共通ですが、ストーリー上のつながりはありません。政情不安定なペルーが舞台で、全編の血なまぐささや決着のつけ方からすると、男性読者向けの小説なんでしょうね。
2019年8月19日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】逢坂剛『カディスの赤い星』 フランコ政権下のスペインを舞台した冒険小説です。幾度も訪れる怒涛のクライマックスは驚きの連続でしょう。文学賞を多く受賞したのも頷けます。作家として売れるまであたためていた作品とのことですから、まさに魂の一冊です。
2019年8月16日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『世界は密室でできている』 煙か土か食い物』のスピンオフミステリです。名探偵 番場潤二郎=ルンババの少年時代のエピソードが、親友 友紀夫の目を通して描かれていきます。青春小説として共鳴する部分があるのではないでしょうか。
2019年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】西加奈子『きりこについて』 自分の残念な容姿に気付いてしまった女子の物語です。主人公きりこが色々学んじゃうことを通して、読者へも勇気を与える人生の教科書となっています。前半の飛ばし気味の笑いは失速するのですが、総じて愉しく読ませてくれるでしょう。
2019年8月14日 / 最終更新日 : 2023年1月20日 レペ 国内小説 【本の感想】平井和正『狼の紋章』 狼=ウルフガイ 犬神明の活躍を描く学園バイオレンスアクション ウルフガイシリーズの第1作目です。孤高のヒーロー V.S. 暗黒社会の御曹司が本作品のメインストーリーで、その闘いがハードボイルドタッチに描かれていきます。日本SFの至宝の一冊です。
2019年8月11日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】本谷有希子『グ、ア、ム』 堅実な妹、ゆるゆるの姉、二人の間で右往左往の母。三人のついていないグアム旅行の数日間を描いた作品です。姉妹はシラケ切ったような冷戦状態。せっかくの海外旅行の上手くいくはずがなく、くわえて行く先々で散々厭な目に遭うことになります。
2019年8月10日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『フィッシュストーリー』 ありそうでなさそうな4っつ物語が収められた作品集です。他の作品と人物、出来事等がクロスオーバします。fish storyは、”ほら話”の意味。伊坂ワールドがそもそも、壮大な”ほら話”ですよね。
2019年8月9日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『WILL』 『MOMENT』の続編で、高校生の頃、両親を亡くし家業の葬儀屋を継いだ女性 森野が主役の連作短編集です。 泣けると聞いていて、途中までさっぱりだったのですが、やっぱり、最後の最後にやられてしまいました。
2019年8月1日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】有川浩『旅猫リポート』 青年 悟と猫のナナのロードノベルです。仲良きことは美ししきことかな。愛に満ち満ちたラストは、静謐さすら感じるでしょう。泣き所はいっぱいあるけれど、本を閉じるまで我慢してちょうだい。幸せとは何かを、改めて考えさせてくれる素敵な一冊です。
2019年7月31日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】石川達三『蒼氓(そうぼう)』 国策としてブラジル移民が奨励されていた1930年が時代背景です。苦難の航海を経て、移民たちが新天地で見出したものは何か。決して明るい未来が約束されてはいません。しかし、その中で人生を見出していく術はあるのです。