2019年8月16日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『世界は密室でできている』 煙か土か食い物』のスピンオフミステリです。名探偵 番場潤二郎=ルンババの少年時代のエピソードが、親友 友紀夫の目を通して描かれていきます。青春小説として共鳴する部分があるのではないでしょうか。
2019年8月8日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイ・マキナニー『モデル・ビヘイヴィア 』 ひとかどの男になるまではと結婚に踏み切れない主人公の物語です。美人の恋人がいるという誇らしさと、彼女のおかげて自分が認められているという忸怩たる思い。失ってからわかる男の愚かさに共感してしまいました。
2019年7月23日 / 最終更新日 : 2020年8月7日 レペ 国内小説 【本の感想】金城一紀『GO』 民族差別というものが根底にはあります。でも、それは逆境というひとつの制約の形を表しているのであって、これを殊更に注目すべきではないのかもしれません。逆境に押し潰されそうになりながら、それ跳ね除けるバイタリティとタフさ、その快活さを見るべきなのです。
2019年7月6日 / 最終更新日 : 2021年1月6日 レペ 国内小説 【本の感想】越谷オサム『階段途中のビッグ・ノイズ』 キュートでストレートな王道のロック&青春小説です。メンバー探しから始まって、反発、和解、涙、友情、恋、そしてアクシデント、という分かり易い展開。絶対こうなると先が予想ができます。これが実に心地良いのです。
2019年7月2日 / 最終更新日 : 2021年1月6日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『ぎぶそん』 大人が読んでも十分に楽しめる青春小説です。むしろ、疲れ気味の社会人への一服の清涼剤となると思います。音楽系ドラマの王道として、ありがちというか、教科書的ではあるのですが、このあるある設定が心地よいですね。
2019年6月12日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『島はぼくらと』 瀬戸内海の離島に暮らす、男女四人の高校生が主役の青春物語です。大人未満の彼らの、押しつけがましくない友情がリアル。びっくり仰天な展開はありませんが、退屈することなく読み進められるでしょう。まんまと(?)清々しさを感じてしまうのでした。
2019年5月19日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】恩田陸『夜のピクニック』 賢くてルックスの良い高校生らが、八十キロに及ぶ歩行をしながら愛や友情や憎しみや赦しの感情がごちゃ混ぜなった時を過ごします。感情的な揺れと身体的な疲労の末の、ラストの爽快感は一読に値します。若いって素晴らしい。
2019年5月2日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『横道世之介』 長崎から上京し、大学生活を送る横道世之介の一年間を描いた青春小説です。平々凡々で、大きな事件など起こりはしないけれど、忘れられない物語です。世之介と彼をを取り巻く人々のその二十年後が、所々で挿入されるという構成のなせるワザでしょうか。
2019年4月30日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『本屋さんのダイアナ』 読書好きの女子二人、大穴と書いてダイアナと読む金髪美女子(なんと日本人)と清楚なお嬢様美少女の、小学生から大人に近づくまでが心情細やかにつづられた作品です。友情や親子愛が散りばめられていて、読み進めると熱いものが込み上げてきます。
2019年4月23日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】綿矢りさ『蹴りたい背中』 女子高生の孤独を描いた作品です。平易な言葉の組み合わせで、感情の広がりを表すことができる19歳(当時)の綿矢りさ、おそるべし。孤独に直面して、気持ちになかなか整理がつなかい主人公ハツの真っ直ぐさが、愛おしくなってしまいました。