2020年8月10日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』 ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』は、全10編からなる短編集です。10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解きます。 マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリ […]
2020年8月2日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 国内小説 【本の感想】東川篤哉『中途半端な密室』 著者のデビュー頃の作品が収められた短編集です。全5編の短編は、安楽椅子探偵もので、頭の体操的ではあるものの、不可能犯罪を解き明かす快感は得られます。本作品集からは、軽めのユーモアタッチが著者の真骨頂であることが分かります。
2020年7月27日 / 最終更新日 : 2020年11月30日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『エンガッツィオ司令官』 三年三ヶ月におよぶ断筆を解除した直後の作品集です。著者の若い頃の猛毒性のある短編はさすがに見られないのですがニヤリとさせられる危うい感じは健在です。本作で何故断筆に至ったかが著者の言葉で語られています。
2020年7月12日 / 最終更新日 : 2020年10月2日 レペ 国内小説 【本の感想】中村彰彦『二つの山河』 大正時代の板東ドイツ人俘虜収容所所長 松江豊寿の半生を描いた作品です。松江豊寿は、知名度は高くはありませんが(自分が知らないだけ?)、本作品を読むと、この時代にあってヒューマニズムの何たるかを理解知っていた人物のようです。
2020年6月30日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 国内小説 【本の感想】東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』 本格ものとして十分に愉しめます。事件が発生する → お嬢様刑事が上司にいじられる → お嬢様が混迷の極みに陥る → お嬢様をコケにしつつ執事が見事に解決してみせる、というパターンの短編集です。謎解きに集中するには、心地良くはありますか。
2020年6月22日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『家族場面』 1993年~1994年発表の作品が収録された短編集です。収録作は、際立って毒々しくもないし、実験的でもないので、著者の作品の中では比較的読み易いものばかりです。反面、深く記憶に残るような作品には出会えませんでした。ここは、ちょっと残念。
2020年6月9日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『男たちのかいた絵』 性的倒錯者であるヤクザたちが主役です。歪んだ性癖を持つ輩たち、グロテスクであり、物悲しくもある暴力の宴を催します。
2020年6月7日 / 最終更新日 : 2020年10月26日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『最後の伝令』 「書きたいものを書いています」的な自由闊達さは相も変わらずなのですが、いくつかのレビューに見られる通り、死が強く意識された作品が多いように思えます。平成元年に著者のお父上や手塚治虫が逝去されており、このことが作品に影響しているのかもしれません。
2020年6月6日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 国内小説 【本の感想】山白朝子『死者のための音楽』 グロテスクさと切なさをあわせもつ怪談集です。殆どの作品が、時代背景がはっきりしないせいか、お伽話のような空気感が漂よっています。死が色濃く描かれていますが、寂しさや儚さの中に清々しさすら感じさせますね。
2020年5月31日 / 最終更新日 : 2020年5月29日 レペ 国内小説 【本の感想】西澤保彦『悪魔を憐れむ』 匠千暁と仲間たちが様々な事件を解決していくシリーズの短編集。全四作品ともに本格もので、人の心の闇をほじくり出したような重たい内容です。登場人物たちの軽妙な会話の応酬が事件の暗い真相をより際立たせます。