2020年1月17日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ラドラム『暗殺者』 ジェイソン・ボーン三部作の第1弾です。大物テロリストを炙り出すべく仕立てられた暗殺者カイン=ジェーソン・ボーン=デルタ=米国情報部員デービッド・ウェブの活躍を描いています。読み進めながらハラハラドキドキとは、まさにこのことだと実感するでしょう。
2020年1月16日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『真夜中の五分前』 恋愛小説のside-A、ミステリのside-Bと、二分冊で趣が異なる構成です。謎の決着はもちろんのことですが、本作品は主人公が辛い過去とどう折り合いをつけていくのかが見所です。成長の物語としても読むことができますね。
2020年1月15日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】ドロシー・ユーナック『二度殺された女』 ひとつの殺人事件を違う角度で追いかける女性刑事とジャーナリストの姿を描いたミステリです。ストーリーの進行につれて俗物さを表していく登場人物たち。本作品は、そんな中で、孤高の輝きを放つ女性刑事の生き様を活写していきます。
2020年1月14日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『最後の息子』 デビュー作を含む短編集です。三篇とも趣きが随分と違いますが、共通するのは、現実に目を背けている人が登場することでしょうか。何気ない日常の風景に、ネガティブなものを投じると、忘れがたい物語に変じるから不思議です。
2020年1月13日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】フィル・ナイト『SHOE DOG (シュー ドッグ)』 ナイキ創業者の手による、創業奮闘記です。美しき起業家人生・・・ではなく、創業から20年弱のなんでもアリアリ、ハッタリ人生が語られます。成功者だからこそ、あの頃はぶっちゃけヤバかったんだよと遠い目ができるのかもしれません。
2020年1月12日 / 最終更新日 : 2020年9月10日 レペ 国内小説 【本の感想】積木鏡介『歪んだ創世記』 絶海の孤島で繰り広げられる奇妙奇天烈な物語です。起承転結の“結”から始まり、“起”へと巻き戻りながらストーリーは展開します。メタ・フィクションを逆手にとったような本作品は、大胆な意欲作?それとも奇を衒った一発芸?
2020年1月11日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ラドラム『狂気のモザイク』 チェコ出身のスーパー秘密諜報員が、自身の追手を撃退しながら、恋人の行方を執拗に追い求めるうちに、隠された大いなる陰謀を探り当てるという展開のエスピオナージです。満足感は、1,000頁を超す長編を読み切ったことぐらいでしょうか。
2020年1月10日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】花村萬月『笑う山崎』 非道な限りを尽くす極道を主役に据えた連作短編で、胸が悪くなるような暴力と、情けないほどの純粋な愛が描かれていきます。他者へ暴力が過激さを増すと、家族への愛が溢れ出す理解し難い世界。他の暗黒小説と一線を画しています。
2020年1月9日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】コニー・ウィリス『リメイク』 新作映画を制作しなくなった21世紀のハリウッドが舞台です。映画ツウ度を試される「細かすぎて伝わらない」小ネタがてんこ盛りとなっています。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール風の近未来SFです。
2020年1月8日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 国内小説 【本の感想】氷川透『真っ暗な夜明け』 不可能犯罪を扱ったミステリです。いく度も仮説、検証を繰り返して真相を究明していく探偵 氷川の論理思考の冴が印象的。極端な仮説を織り交ぜながら読者を翻弄していく手法はお見事ですね。読者への挑戦状も用意されています。