2020年12月12日 / 最終更新日 : 2020年12月21日 レペ 国内小説 【本の感想】中島京子『小さいおうち』 戦前から戦中にかけて女中を勤めた老女の回顧録です。赤い三角屋根の小さな洋館で、主人公が秘かに憧れを抱く奥様を中心とした日々がつづられていきます。奥様が身を焦がした密やかな恋愛に、主人公は心穏やかではありません。
2020年12月11日 / 最終更新日 : 2020年12月10日 レペ 国内小説 【本の感想】東野圭吾『赤い指』 加賀恭一郎シリーズの第7弾です。息子の殺人を隠蔽しようとした家族に、加賀が寄り添い解決に導くという、ホロリとくる作品に仕上がっています。サイドストーリーを含め、泣ける東野圭吾といったところでしょうか。
2020年12月10日 / 最終更新日 : 2020年12月9日 レペ 国内小説 【本の感想】上遠野浩平『恥知らずのパープルヘイズ ―ジョジョの奇妙な冒険より― 』 第5部『黄金の風』の途中退場キャラ フーゴが主役のスピンオフです。ジョルノがフーゴをつかって残党狩りをおこなうという展開に違和感あり。ジョルノは、権力志向的なストイックさと無縁と思いたいのです。
2020年12月9日 / 最終更新日 : 2020年12月21日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】ジョーナ・バーガー『インビジブル・インフルエンス 決断させる力』 人は物事を決める時に、知らず知らず見えない影響力に左右されている、という主張を科学的な観点から繰り広げるものです。記載されている実証実験の内容とその結果は興味深いのですが、でそうする?が知りたいところ。
2020年12月8日 / 最終更新日 : 2020年12月8日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】ルトガー・ブレグマン『隷属なき道 AIとの競争に勝つ ベーシックインカムと一日三時間労働』 お金を配ってしまえば、現代の課題は全て解決するんだよ、という主張を展開します。荒唐無稽ともとれるアイディアですが、著者の自信のほどを見せつけられました。
2020年12月7日 / 最終更新日 : 2020年12月3日 レペ 国内小説 【本の感想】戸川昌子『大いなる幻影』 まさに読者をも幻影に包み込むミステリです。絶望のうちに妄執に取り憑かれた独身老女たちの描写が、素晴らしいですね都合良すぎなところも感じてしまうけれど、どんでん返しは成功しています。読みに難い点はありますが、それを差し引いても傑作と言って良いでしょう。
2020年12月6日 / 最終更新日 : 2020年12月3日 レペ 海外小説 【本の感想】アイラ・レヴィン『ステップフォードの妻たち』 ウーマンリブ(死語)全盛期の1972年(発表時)を背景とした、奇妙な物語です。貞淑な妻たちの姿に、著者を含めた当時の男性の願望を反映したものと見るべきでしょうか。そういう意味では、本作品は、御伽噺なのでしょう。
2020年12月5日 / 最終更新日 : 2020年12月3日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】小倉昌男『経営学』 クロネコヤマトの名を一躍世に知らしめた名経営者 小倉昌男氏の自著です。収益確保が難しくなってきたトラック運送業から撤退し、ヤマト運輸を宅配業への転身させたプロセスが著されています。出逢ってみたい経営者像ではありますね。
2020年12月4日 / 最終更新日 : 2020年12月3日 レペ 国内小説 【本の感想】佐賀潜『華やかな死体』 若き検事の姿を描いたミステリです。弁護士でもある著者自身のキャリアを生かした法廷物で、さすがに臨場感がたっぷり。検事四年目の主人公と、法廷戦術に長けた弁護士の攻防戦が見所です。法廷劇が好きな方にはおススメできます。
2020年12月3日 / 最終更新日 : 2020年12月24日 レペ 海外小説 【本の感想】エドワード・D・ホック『怪盗ニック登場』 金品に値しないないものだけを盗む風変わりな泥棒が主役の短編集です。全作品30頁前後ながら、ラストには必ずサプライズが用意されています。パターン化された筋立てなれども、ホックの名人芸が堪能できます。