2020年12月2日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 海外小説 【本の感想】パトリック・ルエル『長く孤独な狙撃』 元暗殺者を主役に据えたミステリです。恋人の父親は、殺しのターゲット。ラストは、ちょっとした驚きの真相が待っているので、じっくりと読み込むべき作品なのでしょうね。余韻を残す幕の引き方が素晴らしい、人間ドラマに仕上がっています。
2020年12月1日 / 最終更新日 : 2020年12月17日 レペ 国内小説 【本の感想】柳広司『贋作『坊ちゃん』殺人事件』 夏目漱石『坊ちゃん』のその後を描いた、何と!ミステリです。オマージュと言っても良いでしょう。赤シャツ殺人事件の真相を追う坊ちゃん。思わず本家を再読したくなるくらいに優れた作品に仕上がっています。
2020年11月30日 / 最終更新日 : 2020年11月29日 レペ 国内小説 【本の感想】デイヴィット・L・ リンジー 『噛みついた女』 ヒューストン警察 スチュアート・ヘイドン シリーズ第1弾です。ジャンルで言うと所謂、サイコパスものです。特徴的といえば、時たま精神的に不安定となる主人公の、キャラクター設定でしょうか。
2020年11月29日 / 最終更新日 : 2020年12月28日 レペ 国内小説 【本の感想】夏目漱石『坊ちゃん』 中学の新任教師が、嫌味な教頭に一矢報いて辞めた話ぐらい記憶しており、すっかり読んだ気になっていました。今更ながら手に取ってみたら、あら不思議。一度も読み通したことがなかったようです。
2020年11月28日 / 最終更新日 : 2020年11月26日 レペ ノンフィクション 【本の感想】花田菜々子『出会い系サイトで70人と実際に会ってその人に合いそうな本をすすめまくった1年間のこと 』 タイトルそのまんまで、おススメ本をお初にお目にかかった方にご紹介する、という試みです。本を人に薦めるには熱意が必要なのだ実感しました。
2020年11月27日 / 最終更新日 : 2020年12月14日 レペ 国内小説 【本の感想】山崎ナオコーラ『美しい距離』 がんで余命いくばくもない妻と、その妻の介助を行う夫の姿を描いた作品です。登場人物には、名前はありません。読者の物語でもあるという意図とするなら、これは成功していると言えます。すっかり感情移入してしまったのです。
2020年11月26日 / 最終更新日 : 2020年11月25日 レペ 国内小説 【本の感想】姫野カオルコ『謎の毒親』 著者の実体験を相談形式でつづった相談小説(!)です。大人になった主人公が、毒親っぷりに翻弄された子供の頃からを振り返り、そのワケを第三者に相談するという体裁になっています。なるほど、相談小説ねぇ・・・。未踏のジャンルではありますか。
2020年11月25日 / 最終更新日 : 2020年11月24日 レペ 海外小説 【本の感想】フレドリック・ブラウン『復讐の女神』 創元推理文庫『まっ白な嘘』に続く、 推理小説短編集 第二弾です。前作が傑作だっただけに期待し過ぎてしまったようで、ちょっと平凡な印象を受けてしまいました。とは言っても、これは!という傑出した作品がないだけで、十分に楽しめるでしょう。
2020年11月24日 / 最終更新日 : 2020年11月20日 レペ 国内小説 【本の感想】結城昌治『夜が終わる時』 いわゆる暗黒小説です。刑事の生き様を描いた警察小説でもあります。殺人犯が吐露する苦悩の日々。絶望という言葉がふさわしい締めくくりは重苦しい余韻を残します。犯人探しだけに終始しない構成の妙が効いています。
2020年11月23日 / 最終更新日 : 2020年12月28日 レペ 国内小説 【本の感想】今村夏子『星の子』 謎の宗教に傾倒する両親の元に育った少女の物語です。本作品は、新興宗教にのめり込むことの恐ろしさを描いたものではありません。このような家庭に育った少女の姿を通して、価値観が違うものへの向き合い方へ一石を投じているように、自分は受け止めました。