2020年4月16日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】カーター・ディクスン『爬虫館殺人事件』 ヘンリー・メリヴェル卿ものの、第15作目にあたる本格ミステリです。目張り密室トリックに加え、ロミオとジュリエット的なロマンスが彩を添えます。本作品では、戦時という制約すらも、トリックに一役買っています。
2020年4月15日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】森絵都『カラフル』 魂が現世にホームステイするというお話しです。目を開き耳を傾ける事、そして赦す事の大切さを著しているのでしょうね。文章のフワフワ感は、少年少女向けかと思います。悩めるコたち全てに響くのかもしれません。
2020年4月14日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ 国内小説 【本の感想】中村航『100回泣くこと』 ぼく(I)と、きみ(You)ではなくWeの物語。二人が紡ぎ、積み重ねていく、二人だけの世界は、微笑ましいくらいに透き通った愛に満たされています。愛する人の死がテーマですが、癒しに似た清々しさを感じます。
2020年4月13日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『すべてのまぼろしはキンタナ・ローの海に消えた』 ユカタン半島キンタナ・ロー州を舞台とした3つの連作短編からなる海洋幻想小説です。幻想的なフワフワ感に、現実のやるせなさを混ぜ込んだような作品集です。
2020年4月12日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『忙しい死体』 ウェストレイクお得意のドタバタものです。いわゆるスラップスティック・コメディ。ゆる~いコミカルさが漂っています。大笑いとはいきませんが、くすっとはさせてくれるでしょう。
2020年4月11日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 国内小説 【本の感想】三田誠広『いちご同盟』 生きていくことに希望を見出せない15歳の少年が、死に直面した少女との触れ合いから命の意味を見つめ直していくというストーリーです。二人の無言の会話は、彼らの苦悩とすれ違いと和解を絶妙に表現した名シーン。愛と友情と死の物語です。
2020年4月10日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】藤井孝一『週末起業』 会社を辞めずに起業する をテーマに、ひとつのワークスタイルを提示するものです。凡そふた昔前の新書なので、旬の情報かというと隔世の感は否めません。古びたのではなくて、週末起業というワークスタイルが一般的になったのでしょう。
2020年4月9日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『MEMORY』 『MOMENT』、『WILL』に続く、連作短編集です。前二作より先に本作品を手に取ってしまうと、所々、ハテナ?になるので、順に読み進めることを”強く”おススメします。シリーズ完結編としてはこれ以上にない終わり方だと思うのですが、どうでしょう。
2020年4月8日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ロス・トーマス『神が忘れた町』 報償を得て逃亡者を匿う神の忘れたまいし町という設定の妙、そしてそこで交わされる会話の妙が、印象的なミステリ作品です。一気に読ませる力を持っています。すっかり著者の技に感服し、のめり込んでしまいました。
2020年4月7日 / 最終更新日 : 2021年1月27日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『エロチック街道』 著者ならではの実験的な作品を読むことができますが、毒性は極めて少ない短編集です。ニヤニヤ笑いが止まらない歴史小説のパロディー「時代小説」、映画化もされたとってもハッピーな「ジャズ大名」、他が収録されています。