2020年4月6日 / 最終更新日 : 2021年1月27日 レペ 国内小説 【本の感想】北原亞以子『恋忘れ草』 江戸時代(天保三年頃)の、職業婦人、現代で言うところのキャリアウーマンが主役の短編集です。本作品集は、仕事に恋に生きる女性たちの逞しさが、活き活きと描かれています。読了時には、明日への活力を与えてくれる、爽やかな余韻の残してくれます。
2020年4月5日 / 最終更新日 : 2021年2月8日 レペ ノンフィクション 【本の感想】リディア・ケイン 、 ネイト・ピーターゼン『世にも危険な医療の世界史』 トンデモ医療行為の歴史を紐解くものです。シロウトの自分にもアブナさは分かるものばかりですが、当時の常識で正当な処置として普及していたのです。さほど大昔の出来事ではないという事実には、薄ら寒さを感じさせます。
2020年4月4日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】山田詠美『ぼくは勉強ができない』 勉強ができない男子高校生が主役の連作短編集です。愛とか死とか性とか世界観とか人生観とかがぎゅうっと詰まっています。成人でも子供でもない年代の独特の青臭さがよく表されていますね。教育論として面白く読めます。
2020年4月3日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】柚木麻子『早稲女、女、男』 早稲田女子を中心に展開される、女子大生たちの恋愛事情を描いた連作短編集です。本作品集は、早稲田、慶応、立教、学習院と、女子大生を類型化して主役に据えています。彼女らの恋愛模様から、それぞれの出身大学の個性を特徴づけているのが楽しいですね。
2020年4月2日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ディーン・クーンツ『ドラゴン・ティアーズ』 不死身の悪意に立ち向かう人々を描いたスーパーナチュラルな物語です。B級SF映画の趣ですが、登場人物たちが人生の意味を問い直すという横軸をきっちり組み込んでいるのがクーンツらしいですね。
2020年4月1日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『くたばれPTA』 比較的実験的な作品が少なく、比較的読みやすい作品集です。植民星の紛争に翻弄される男を描いた「モケケ=パラリパラ戦記」は、アルフレッド・テニスン『イノック・アーデン』を彷彿させる叙情的な傑作です。実験的な作品が少なく、比較的読みやすい作品集です。植民星の紛争に翻弄される男を描いた「モケケ=パラリパラ戦記」は、アルフレッド・テニスン『イノック・アーデン』を彷彿させる叙情的な傑作です。
2020年3月31日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ディドラ・S・ライケン『冷たい眼が見ている』 いわゆるサイコ・サスペンスです。少女惨殺事件を追う警官。彼の恋人がよろめいた相手は・・・という展開。このよろめきがサスペンスを盛り上げるはずなのですが、よろめきそのものに焦点が当たってしまいました。
2020年3月30日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 国内小説 【本の感想】西村京太郎『都電荒川線殺人事件』 ライター青木亜希子が主役のトラベルミステリ短編集です。旅して恋して、おまけに殺人事件に巻き込まれるという、ツッ込み所満載の2時間ドラマワンダーランドが展開されていきます。十津川警部もゲスト出演です!
2020年3月29日 / 最終更新日 : 2021年1月19日 レペ 哲学 【本の感想】永井均『転校生とブラックジャック―独在性をめぐるセミナー』 「私が私であること」はどういうことか(独在性)について対話形式で書かれた哲学書。先生と12人の学生が、提示された思考実験から議論を重ね哲学していきます。高度な哲学議論です
2020年3月28日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】鯖田豊之『肉食の思想-ヨーロッパ精神の再発見』 日本人の立場で、ヨーロッパの思想的伝統を解明する試みです。食という尺度を用い、深い知識と洞察力で著された比較文化論となっています。日本のリーダたる人に読んで欲しい名著です。