2020年7月5日 / 最終更新日 : 2020年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーリン・マクラム『暗黒太陽の浮気娘』 殺人事件の発生から解決に至るまで、ごくごく単純にストーリーが展開します。見るべきは、”アメリカンおたく”の生態ということになるでしょうか。このあたりに興味がないと、全く面白味を感じないでしょう。風刺を効かせているのでしょうが、時代の徒花になってしまいました。
2020年7月4日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】花村萬月『弾正星』 戦国の梟雄 松永弾正久秀の生涯を描いた作品です。戦国好きには、あまりに有名な主人公であるので、著者がどう味付けしてくれるかが興味の中心です。ノワール感、プリーズと思い続けていたら、結局、友情物語でしたか。
2020年7月3日 / 最終更新日 : 2020年10月23日 レペ 海外小説 【本の感想】アントニー・バークリー『試行錯誤』 余命を宣告され、余生を正義のために捧げようとする男の物語です。社会に害をなす毒婦を殺害したはずが、容疑者は別の人物。自分を絞首刑にするために、探偵を雇うというユーモラスでシニカルな発想が面白いですね。
2020年7月2日 / 最終更新日 : 2021年7月5日 レペ 海外小説 【本の感想】シーリア・フレムリン『夜明け前の時』 子育て中の主婦に迫る悪意を描いた作品です。タイトルの「夜明け前の時」は、子供をあやしてまんじりともしないまま、夜明けの時を迎えた情景を表しています。盛り上がりに欠ける作品です。
2020年7月1日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 海外小説 【本の感想】ジム・トンプスン『ドクター・マーフィー』 アルコール依存症患者専門療養所の、とある一日を描いた作品です。本作品にノワールを期待するとハズレてしまいます。登場人物たちに悪さ感はチラりと垣間見えますが、至って普通の嫌な奴ら。物語もサスペンスフルな展開は見られません。
2020年6月30日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 国内小説 【本の感想】東川篤哉『謎解きはディナーのあとで』 本格ものとして十分に愉しめます。事件が発生する → お嬢様刑事が上司にいじられる → お嬢様が混迷の極みに陥る → お嬢様をコケにしつつ執事が見事に解決してみせる、というパターンの短編集です。謎解きに集中するには、心地良くはありますか。
2020年6月29日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 レペ 国内小説 【本の感想】西東登『蟻の木の下で』 ひとつの死体発見が時空を超えた因縁話へと広がりを見せるミステリです。「蟻の木の下で」というタイトルの意味こそ、事件の核心であるのは自明です。ところが、周辺にばら撒かれた事物を、殊更に掘り下げてしまったゆえに、読み難さを残してしまっているようです。
2020年6月28日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 レペ 国内小説 【本の感想】藤村正太『孤独なアスファルト』 地方出身者の孤独を描いたミステリです。空のない街で夢を追いかけた若者の苦渋が滲み出ています。残念ながら、今となっては、読者がある程度の年代ではないと、共感を覚えるのは難しいかもしれませんね。
2020年6月27日 / 最終更新日 : 2020年6月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ドナルド・E・ウェストレイク『聖なる怪物』 映画産業に蠢くセレブリティを皮肉ったダークサスペンスです。ヒネた笑いは健在ですが、短編を引き伸ばしたかのような冗長さがあります。ワンアイディアを長編に仕上げる著者の技は堪能することはできます。
2020年6月26日 / 最終更新日 : 2020年8月28日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『フーガはユーガ』 途中まで、著者らしい展開をみせないのですが、ラストはきっちり伊坂幸太郎節で〆てくれます。苦いなぁ・・・