2020年6月25日 / 最終更新日 : 2020年6月23日 レペ 国内小説 【本の感想】菊地秀行『魔界都市ブルース (妖花の章)』 魑魅魍魎が跋扈し、暴力による支配がする近未来の新宿を舞台に、秋せつらが悪党どもをねじ伏せていく連作短編集。エログロな描写といい、孤高の主人公の哀愁漂うラストといい、伝奇ものの王道フォーマットです。
2020年6月24日 / 最終更新日 : 2020年6月23日 レペ 海外小説 【本の感想】B.M.ギル『十二人目の陪審員 』 タイトルが表す通り法廷ステリです。弁護士 V.S. 検事の法廷論争と並行して行われるのは、無罪派 V.S. 有罪派の大激論。果たして結末は?・・・後味悪し・・・
2020年6月23日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『消えた女』 知性派探偵アルバート・サムスン シリーズの第5弾です。知性派探偵というより、草食系探偵の方がしっくりくるでしょう。チキンなわりには、最後まで頑張ってしまうところが良いのです。サムスンの、ビシっと一本芯の通ったところに惚れてしまいます。
2020年6月22日 / 最終更新日 : 2020年8月6日 レペ 国内小説 【本の感想】筒井康隆『家族場面』 1993年~1994年発表の作品が収録された短編集です。収録作は、際立って毒々しくもないし、実験的でもないので、著者の作品の中では比較的読み易いものばかりです。反面、深く記憶に残るような作品には出会えませんでした。ここは、ちょっと残念。
2020年6月21日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『犬博物館の外で』 ダークファンタジー”月の骨”シリーズの第4弾です。精神を病んだ経験を持つ天才建築家が主人公。細部まで理解しようとすると徒労に終わるので、主人公が何を創ろうとしているのか、に注目すべきです。
2020年6月20日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】渋谷申博『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』 仏教のハテナ?を懇切丁寧に教えてくれる読み物です。Q&A形式で、1つの問に対して見開き2ページで図解する体裁。初心者が疑問に思う事柄が網羅されており、多少の薀蓄を垂れたることはできるでしょう。
2020年6月19日 / 最終更新日 : 2020年9月11日 レペ 国内小説 【本の感想】深水黎一郎『ウルチモ・トルッコ 犯人はあなただ!』 真犯人は本を読んでいる読者その人、という挑戦的なミステリです。古今東西のミステリで、実は探偵が犯人でした!等、意外や意外の犯人当ては数々あれど、本作品が示す犯人像は過去に例を見ません。まさに、ウルチモ・トルッコ(究極のトリック)です。
2020年6月18日 / 最終更新日 : 2022年4月2日 レペ 国内小説 【本の感想】原田マハ『キネマの神様』 あちらこちらに映画好きならではの作品への言及があります。読了時、自分はよく観た映画を思い出し、暫しノスタルジックな感慨に耽りました。ラストシーンは、ニュー・シネマ・パラダイスだろうなぁ・・・。
2020年6月17日 / 最終更新日 : 2020年6月15日 レペ 海外小説 【本の感想】S.J.ボルトン『三つの秘文字』 シェットランド諸島を舞台とした猟奇ミステリ。主人公が陥る”誰も信じてくれない”状況はいたたまれません。残り100頁の粘り腰は必読。バディもの、冒険ものとミステリの要素をてんこ盛りにした贅沢な作品です。
2020年6月16日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『凍りのくじら』 少し・不在(S・F)な、ドラえもん愛 女子高生が主役の連作短編集です。失踪した父、病におかされた母、精神が不安定な元恋人、安らぎを与えてくれる謎(?)の男子。ドラえもんのひみつ道具を象徴的に使い、物語が展開していきます。