【本の感想】渋谷申博『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』

渋谷申博『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』

最近、歳のせいか、仏教とか神道に興味が湧いてきて、たまに神社やお寺にお参りしたり、御朱印を頂戴をもらったりなどしています。ただ、仏教って何?、神道って何?、寺と神社の違いって?と問われると、甚だ、心もとなくはあります。なので、お参りに際には、どこか後ろめたさが付きまとうのです。お寺や神社の何を有難がっているん?、という・・・。多分、御朱印巡りの大方も、そうでしょう。

ということで、まずは仏教について学びます。とは言え、今のところ、専門書を読み切る自信はないので、カジュアルな感じで入門書を手に取りましょう。

渋谷申博『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』は、仏教のハテナ?を懇切丁寧に教えてくれる読み物です。「眠れなくなるほど~」シリーズで、コンビニに置いてある、お手軽な書籍なのです。

本書は、Q&A形式で、1つの問に対して見開き2ページで図解する体裁です。予めマーカが引かれていたり、ポイントが図表でまとめていたりと、親切な設計となっています。確かに、お手軽に始めることはできますが、内容はとても充実しています(その分、読み進めるのに時間を要するのですが)。初心者が疑問に思う事柄が網羅されており、多少の薀蓄を垂れたることはできるでしょう。

本書の構成は、第1章 「仏教の誕生ー成立から中国伝来まで」、第2章 「日本仏教の歴史ー独自に展開した教え」、第3章 「寺院・仏像・葬儀の基本知識ー現代の暮らしに息づく仏教」の3章、全61のQ&Aです。内容としては、第1章を例にとると「なぜ、仏教教団は大きくなれたの?」という問いに、「釈迦がシティボーイだっかたら」というユルめな一言があり、その理由が述べられます。一言コメントを憶えていても、ん?となるので、きちんと理解はしなければなりません。

興味を持ったものをあげてみましょう。回答は、書籍をご覧下さい。 

  • 「なぜ、教典が編纂されたのか?」
  • 「なぜ、大乗仏教が登場したのか?」
  • 「なぜ、密教が登場したのか?」
  • 「どうして、中国にも仏教が広まったの?」
  • 「法隆寺が世界最古の木造建築なのは、なぜ?」
  • 「日本で神仏習合が進んだのは、なぜ?」
  • 「なぜ、明治の初めに廃仏毀釈が起こったの?」
  • 「お寺は、なぜできたの?」
  • 「宗派は、なぜできたの?」
  • 「お葬式って、何?」

一読しただけでは、忘却の彼方ではあるので、興味のあるものについてはもう少し踏み込んだ書籍にチャレンジしてみます。お次は、『日本人として知っておきたい神道と神社の秘密』です。

仏像については、三宅久雄 監修『マンガでわかる仏像』をご参考までに。(リンクをクリックいただけると感想のページに移動します