2020年7月25日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】辻村深月『朝が来る』 養子を貰った夫婦と、その子を中学生で産んだ少女の物語です。養子の母の視点では、不妊治療のあれこれが、その子を産んだ母親の視点では、幼くして妊娠することのあれこれが、side-A、side-Bのように語られます。
2020年7月24日 / 最終更新日 : 2020年10月12日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・ベイヤー『キラーバード、急襲 』 ハヤブサを操る殺人者とそれを追う女性TVキャスターを描いたサスペンスです。獲物たる人を殺害し、大空へ飛び立ってしまうハヤブサは、殺人者の痕跡を残しません。この殺人者をどのようにして捕まえるのか、興味津々です。
2020年7月23日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】桂望実『週末は家族』 週末里親として施設の少女を預かる夫婦の、一風変わった家族の物語です。夫婦や親子の常識って、実は息苦しいものだというのが、本作品のテーマ。本作品の一過性の家族は、家族という存在を所有し続けないという意味において、今のサブスク時代に合致しています。
2020年7月22日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 国内小説 【本の感想】藤沢周『雨月』 ラブホテル従業員が巻き込まれた不思議な物語です。ラストまで、うらぶれたラブホの汚れたシーツのような、じめついた物語を読み進めることになります。結末は、あれ?この手のお話だったの?という予想外のものとなり、それだけに物足りなさが否めません。
2020年7月21日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 国内小説 【本の感想】葉室麟『蜩ノ記』 無実の罪で腹を切らればならぬ武士と、その周辺の者たちの三年間を描いた時代小説です。本作品の設定から、主人公の死すべき運命が変えられないというのは、想像に難くありません。とすると、全編を通して、漢をどう見せてくれるのか、が注目すべきポイントです。
2020年7月20日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ウォーレン・キーファー『リンガラ・コード』 1960年初頭の、独立後間もないコンゴを舞台としたエスピオーナージです。本作品は、枝葉末節に拘っているので、本筋を見失いがち。そのせいか、徐々に明らかとなる真相も、盛り上がりに欠けるのです。
2020年7月19日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】東野圭吾『夜明けの街で』 不倫をテーマにしたミステリです。妻帯者の、大きく揺れ動く心模様が主軸となってストーリーは展開します。不倫ものにありがちなエロチックなシーンは殆どなく、この手のお話しが苦手な読者でも、抵抗感は少ないかもしれません。
2020年7月18日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】神道と神社の歴史研究会 編『日本人として知っておきたい神道と神社の秘密』 初心者にピッタリな神道と神社の関連書籍を、ということで手に取ったのが本書。解説されている内容については、知らないことばかりで、今更ながら無知蒙昧さを痛感した次第です。
2020年7月17日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・スワンウィック『大潮の道』 大洪水が定期的におこる惑星を舞台に繰り広げられる、テクノロジーと魔法の物語です。細かな設定が語られないため、雰囲気で理解するしかないという如何にもな90年代SFです。とっつき難くく、読み進めるのに時間を要しますが、満足度は高いでしょう。
2020年7月16日 / 最終更新日 : 2020年9月25日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】渋沢栄一『論語と算盤』 一万円札の人となって俄かに活況を呈した著者の、有難い(?)お言葉の数々が収められたものです。渋沢栄一は、政界から経済界に身を転じ、日本の近代化に尽力した人物ですから、その精神論は、一読の価値はあります。