2020年8月14日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『正義のミカタ ~I’m a loser~』 いじめられっコとして暗黒の高校時代を送った青年が、大学生デビューで一転、正義の味方になってしまうというお話です。本作品は、人生逆転ものでしょうか。いいえ、後半は予想外の展開をすることになります。
2020年8月13日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・プロンジーニ『殺意』 名無しのオプ=探偵シリーズの第三弾です。仕事も私生活もパっとしない探偵が受けたのは、みじめで侘しい仕事です。ところが、思いもかけず殺人事件が発生し、否応なく探偵は巻き込まれてしまいます。ショボくれおっさん探偵の地道さは、バツグンの安定感です。
2020年8月12日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『銃とチョコレート』 怪盗の隠された財宝をめぐる少年の冒険譚です。本作品はジュブナイルですが、大人が読んでも楽しめるミステリ的な展開をみせてくれます。ただし、事件の顛末より、少年が冒険心を抱くことの大切さを、本作品では見るべきです。
2020年8月11日 / 最終更新日 : 2020年8月13日 レペ 海外小説 【本の感想】小川 隆、 山岸 真 編『80年代SF傑作選』 日本で編纂された80年代海外SFアンソロジーです。上、下2巻に分冊されています。サイバーパンクものとの先入観で、本書を選択するとハズレるでしょう。下巻は捨て作なしの名品ぞろいです。
2020年8月10日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』 ジョン・ディクスン・カー『カー短編全集1 不可能犯罪捜査課』は、全10編からなる短編集です。10編のうち6編は、ロンドン警視庁D三課課長マーチ大佐が主役で、不可能犯罪の謎を解きます。 マーチ大佐は、一般的にヘンリ―・メリ […]
2020年8月9日 / 最終更新日 : 2020年8月13日 レペ ノンフィクション 【本の感想】稲垣栄洋『生き物の死にざま』 生き物の死にゆく姿を生物学的に解説したエッセイです。身近なのから初めて名を聞くものまで、29種の生き物の最期を、著者が詩的に謳いあげています。生き物が命をつなぐという一点において、進化を重ねているのだと再認識しました。
2020年8月8日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 国内小説 【本の感想】貫井徳郎『微笑む人』 貫井徳郎『微笑む人』は、理不尽な理由で妻子を殺害した男の物語です。 本作品は、仁藤俊美が妻の翔子と3歳の娘 亜美菜を溺死させた事件、通称 安治川を追うジャーナリストの視点で展開します。仁藤が語る妻子殺害の動機は、「本を置 […]
2020年8月7日 / 最終更新日 : 2020年12月1日 レペ 国内小説 【本の感想】垣根涼介『ヒートアイランド』 現金強盗事件に巻き込まれた、渋谷のストリートギャングの活躍を描いた作品です。ファイトパーティでてら銭を稼ぐチームに、強盗団の金が転がり込んできて大騒動。チームのリーダは、危機一髪の状況をどう打開するのでしょうか。ラストは、痛快度が一気に上がります。
2020年8月6日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 海外小説 【本の感想】ジム・トンプスン『天国の南』 1920年代 テキサスの石油パイプライン敷設工事現場を舞台に、渡り労働者の青年の日々を描いた作品です。本作品の注目すべきは、浮浪者、放浪者、前科者が集い、何があってもおかしくない危険な現場感覚でしょう。
2020年8月5日 / 最終更新日 : 2020年8月11日 レペ 国内小説 【本の感想】加納一朗『ホック氏の異郷の冒険』 シャーロック・ホームズの優れたパスティシュです。『最後の事件』で消息をたったホームズが日本に立ち寄ったという設定になっています。ワトソン役に日本の医師を配し、ホームズらしい推理の冴えを見せてくれます