2020年8月24日 / 最終更新日 : 2020年10月26日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・サファイア『大統領失明す』 失明してしまった大統領をめぐる権力闘争を中心とした政治ドラマです。市井の人々は全くというほど登場しません。ミステリとして面白いかどうかは別として、あるある感が強く記憶に残る作品です。
2020年8月23日 / 最終更新日 : 2020年8月20日 レペ 海外小説 【本の感想】ジャネット・ハッチングズ 編『EQMM90年代ベスト・ミステリ』 伝統あるミステリー専門誌『エラリー・クイーンズ・ミステリ・マガジン』に掲載された中から90年代を代表する作品を選定したアンソロジーです。とはいえ、日本では初お目見えの作家がちらほら。
2020年8月22日 / 最終更新日 : 2020年8月20日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】S.I.ハヤカワ『思考と行動における言語』 コージブスキーの系譜たる一般意味論の名著。言語の使用について倫理的な側面を解説しています。環境(年齢、会社での地位、社会情勢)で感じ方が変わりますから折々の再読が味わい深いものになるでしょう。
2020年8月21日 / 最終更新日 : 2020年8月20日 レペ 国内小説 【本の感想】阿部和重『Deluxe Edition でらっくすえでぃしょん』 突然始まり、突然終わる、ストーリーを語り難い短編集です。初期の頃よりは観念的な分かり難さはなくなっいて、収録されている作品の筋道は明快です。はっとするような残酷さを孕んでいるところに惹かれました。
2020年8月20日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】オーエン・セラー『ペトログラード行封印列車』 史実にあるレーニンの封印列車行を題材にとったエスピオナージです。実際は大過なく進行したようですが、本作品では、その裏側でドイツ、ロシア、そしてイギリスの思惑を、虚々実々を織り交ぜて描いています。
2020年8月19日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】向後千春 、 冨永敦子『統計学がわかる 【回帰分析・因子分析編】 ファーストブック』 数学が苦手な方にも理解しやすいテキストです。アイスクリーム店のアルバイト店員アイちゃんが、店長のお願い事を受けて統計を駆使するという体裁。アイちゃんを通して様々な分析手法を学べます。
2020年8月18日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 レペ 評論 【本の感想】小林司、 東山 あかね『シャーロック・ホームズの深層心理』 精神科医で日本シャーロック・ホームズ・クラブ主宰の著者が、シャーロック・ホームズの諸作品に隠された深層心理を探るというものです。小論文の寄せ集めのためバランスを欠きますが、発見はあるでしょう。
2020年8月17日 / 最終更新日 : 2020年8月13日 レペ 国内小説 【本の感想】吉田修一『橋を渡る』 別々の3つの物語が、最終話の70年後の未来で一つにつながるという珍しい展開の作品です。ちょっとだけ波乱ありの日常が描かれるのですが、一体どこへ連れていかれるか分からず最終話でテンション下がり気味。しかしながら、終盤にかけて盛り返してきます。
2020年8月16日 / 最終更新日 : 2020年11月16日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『平面いぬ。』 元ネタが想像できそうな4編が収録された短編集。泉鏡花「高野聖」を想起する怪談話、イマジナリーフレンドもの、乙一版トイストーリーにど根性ガエルといったところ。家族の葛藤を織り込んだ「平面いぬ。」はオススメ作品です。
2020年8月15日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ 国内小説 【本の感想】花村萬月『なで肩の狐』 組の内紛に巻き込まれた、元ヤクザの姿を描いた作品です。本作品の木常(キツネ)は、グロテスクなくらいに暴力を振るいますが、一方では純粋な愛情と友情を持ち合わせた男です。後半はロードノベルの様相を呈しますが、何やら消化不要。後日譚『狼の領分』に期待かな。