2020年2月9日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・ティプトリー・ジュニア『星ぼしの荒野から』 ファース・トコンタクト、スペース・オペラ、幻想、終末ものとバリエーションが多く、いずれもシニカルで苦い後味を感じるSF短編集。ネビュラ賞受賞作「ラセンウジバエ解決法」は必読です!
2020年2月5日 / 最終更新日 : 2020年12月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『空に浮かぶ子供』 『月の骨』、『炎の眠り』に続く、ファンタジー<<月の骨>>シリーズの第3弾です。”知ってはいけない人間と宇宙の隅っこ”。謎は謎として興味深くはあるのですが、その解は観念的過すぎて面白さより小難しさが際立ってしまいました。
2020年2月3日 / 最終更新日 : 2020年9月11日 レペ 海外小説 【本の感想】ブルース・スターリング『塵クジラの海』 水のない惑星を舞台にした冒険ファンタジーです。サイバーパンクの旗手のデビュー作がファンタジーとは驚きですが、習作というところでしょうか。ムーブメントの勃興前夜という時間軸でみると、感慨深いですね。
2020年1月30日 / 最終更新日 : 2020年9月29日 レペ 海外小説 【本の感想】クリスチアナ・ブランド『領主館の花嫁たち』 英国らしい幽霊譚の体裁を取りながら人の奥底に潜む憎しみの発露を描いています。幽霊譚としては恐ろしくはありませんが、見返りを求める愛があっけなく憎しみに陥る人間の性(さが)に寒々とするでしょう。
2020年1月24日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイ・マキナニー『ランサム』 『ブライト・ライツ、ビッグ・シティ』で一世を風靡した著者の長編第2作にあたります。都会的でスカした雰囲気を期待すると外してしまいます。只今迷走中!な人物を主役に据えているのは同じですが、おしゃれテイストの全くない、暗く鬱屈した作品なのです。
2020年1月21日 / 最終更新日 : 2020年11月2日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・グリムウッド『ディープ・ブルー』 ファンタジーよりのSF作品です。イルカが高度な知性を持っており、イメージを交信の手段として、独特の文化を形成しているという設定。ありがちなのだけれど、太古の昔から存在する知識の共有体と、それに順応する海洋哺乳類といった世界観は新鮮です。
2020年1月19日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『絞首台の謎』 予審判事アンリ・バンコランが主役のミステリ シリーズ第2作目です。バンコランは、死者が運転する車、存在しない街の絞首台、そして17世紀の実在の首切役人ジャック・ケッチから届いた脅迫状、といった数々の謎を解くことができるでしょうか。
2020年1月17日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ラドラム『暗殺者』 ジェイソン・ボーン三部作の第1弾です。大物テロリストを炙り出すべく仕立てられた暗殺者カイン=ジェーソン・ボーン=デルタ=米国情報部員デービッド・ウェブの活躍を描いています。読み進めながらハラハラドキドキとは、まさにこのことだと実感するでしょう。
2020年1月15日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】ドロシー・ユーナック『二度殺された女』 ひとつの殺人事件を違う角度で追いかける女性刑事とジャーナリストの姿を描いたミステリです。ストーリーの進行につれて俗物さを表していく登場人物たち。本作品は、そんな中で、孤高の輝きを放つ女性刑事の生き様を活写していきます。
2020年1月11日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ラドラム『狂気のモザイク』 チェコ出身のスーパー秘密諜報員が、自身の追手を撃退しながら、恋人の行方を執拗に追い求めるうちに、隠された大いなる陰謀を探り当てるという展開のエスピオナージです。満足感は、1,000頁を超す長編を読み切ったことぐらいでしょうか。