2020年1月9日 / 最終更新日 : 2020年10月20日 レペ 海外小説 【本の感想】コニー・ウィリス『リメイク』 新作映画を制作しなくなった21世紀のハリウッドが舞台です。映画ツウ度を試される「細かすぎて伝わらない」小ネタがてんこ盛りとなっています。ロマンチックなボーイ・ミーツ・ガール風の近未来SFです。
2020年1月3日 / 最終更新日 : 2020年10月7日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ヴァーリイ『へびつかい座ホットライン』 著者の未来史<<八世界>>が舞台です。クローン技術が発達した未来世界では、死とは、遺伝子が全て抹消されること。一個の肉体の死に意味はありません。生と性への執着が失われた世界に薄気味悪さを感じます。
2019年12月28日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ウィリアム・カッツ『恐怖の誕生パーティ』 理想の男性と幸福な結婚生活をおくっていた女性が、一転、最愛の夫により死の淵にたたされるというサスペンスです。夫の一部を愛し続けながらも不信感にかられていく様が緊迫感をもって描かれています。
2019年12月27日 / 最終更新日 : 2020年9月2日 レペ 海外小説 【本の感想】フレドリック・ブラウン『発狂した宇宙』 パラレルワールドに宇宙冒険風味を加え、著者ならではのヒネリを効かせた作品です。有人宇宙飛行がまだまだ先の1949年に刊行されたというのだから驚き!パラレルワールド好きには必読の書と言えるでしょう。
2019年12月17日 / 最終更新日 : 2020年10月5日 レペ 海外小説 【本の感想】A・J・クィネル『ヴァチカンからの暗殺者』 歴史的事実を取り入れたハラハラドキドキのエスピオナージです。ヴァチカンが送り込んだ暗殺者のターゲットはソ連の書記長。相棒は何と美しい修道女です!恋愛小説としても楽しめます。
2019年12月11日 / 最終更新日 : 2020年9月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ピーター・ストラウブ『扉のない家』 スーパーナチュラルを全面に押し出さず、人間の心理を丹念に描写することで恐怖を煽っているのが特徴的です。じっくりと長い物語の過程を楽しむことができるかが、好き嫌いの分かれ目でしょう。
2019年12月9日 / 最終更新日 : 2020年8月13日 レペ 海外小説 【本の感想】スティーヴン・ジョーンズ 編『フランケンシュタイン伝説-海外ホラーSF短編集』 フランケンシュタインがテーマのホラーSFアンソロジーです。”モンスターとして生まれた苦悩”みたいなステレオタイプな作品はなく、読んでいて飽きはこないでしょう。
2019年12月7日 / 最終更新日 : 2020年10月7日 レペ 海外小説 【本の感想】ピーター・ストラウブ『ゴースト・ストーリー』 文学志向の強いホラー作品です。しっとり、じわじわな恐怖譚を思い描くとハズレるかもしれません。現実と幻想が入り混じったような恐怖を煽り立てるシーンは絶妙なのですが。
2019年12月5日 / 最終更新日 : 2020年12月25日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョナサン・キャロル『我らが影の声』 名作『死者の書』につづく第二長編です。ダークファンタジーの要素がなくても、小説としてなかなかよくできた作品です。読み進めていくと、突然、日常が不協和音を奏ではじめます。現実そのものが崩壊してしまうような薄気味悪さがありますね。
2019年12月2日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】トニイ・ヒラーマン『死者の舞踏場』 ナヴァホ族警察警部補が主役のシリーズ第二弾です。ミステリとはいえ、ネイティブ・アメリカンについて知識が乏しいと、味わいはいまひとつでしょうか。シリーズを読み進めながら理解を深めていくタイプの作品なのだと思います。