2019年6月11日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 芸術 【本の感想】小熊一樹『人物デッサンテクニック: 良質な作例から学ぶ、人のかたち・奥行き・存在感の表現』 あたりをつける等、デッサンを始めるにあったっての基本的な知識から、上達するためのテクニックまでが記載されています。理論的かつ大変にお上手なお手本なわけで、眺めているだけで自分にもできるような錯覚に陥ってしまいます。
2019年6月10日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】首藤瓜於『脳男』 学習によって感情を理解するという脳男。この主人公のキャラクター設定の妙こそが、本作品の見所でしょう。人が人たる所以は何であるか。著者の精神医療に関する造詣の深さがストーリーに厚味を与え、哲学的な感慨を深めてくれます。
2019年6月9日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】岡本真一郎『言語の心理学-伝えたいことは伝わるのか』 ことばに関して社会心理学的な観点からの研究を著したものです。自分の「伝えたいこと」が「伝わらない」シーンにおいて、「伝わる」というメカニズムを詳説しています。結論はというと、経験的に想定の範囲内でしょうか。
2019年6月8日 / 最終更新日 : 2020年9月15日 レペ 国内小説 【本の感想】佐藤友哉『デンデラ』 捨てられた老婆たちの物語です。登場人物は、皆、なんと平均年齢80歳強の老婆です。姥捨て山で生き残った彼女たちが、凍てつく雪景色の中で、闘いを繰り広げていきます。「戦闘老婆」の生き様を見よ!ラノベ感覚と、老婆たちのアクティヴさに魅了されます。
2019年6月7日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 国内小説 【本の感想】平山夢明『DINER (ダイナー)』 殺し屋専用のダイナーで繰り広げられる奇妙奇天烈な物語です。美麗な料理と過激な暴力が渾然一体となり悪党どもの宴が催されます。異形異才の殺し屋たちのキレっぷりが楽しいですね。まるでマカロニウエスタンのような緊張感がたまりません。
2019年6月6日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 海外小説 【本の感想】ダフネ・デュ・モーリア『人形』 14編からなる短編集です。全編ともに明るい未来をすかっと裏切ってしまうバットエンディング(サッドエンディングか)で、デュ・モーリアっぽいのですが、20歳そこそこから暗澹たる作品を書きつられている、その人となりに興味を覚えてしまいます。
2019年6月5日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】坂東眞砂子『山妣 (やまはは)』 明治末期、東北の旧炭鉱町を舞台に濃密な人間模様が描かれた作品です。雪深い田舎の風物、そこに暮らす人々が、美的かつねちっこく筆致で描かれています。ホラーではありませんが、終盤にかけてハラハラの興奮度はホラーなみです。
2019年6月4日 / 最終更新日 : 2021年2月15日 レペ 海外小説 【本の感想】ネヴィル・シュート『渚にて 人類最後の日』 世界の終末の情景を描いた作品です。本のみならず、映画でも度々扱われるテーマですから、最期の日は人々を惹きつけるのでしょう。本作品では、儚くも美しい人間の尊厳を感じることができるでしょう。
2019年6月3日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ ノンフィクション 【本の感想】パトリック・マシアス『オタク・イン・USA:愛と誤解のAnime輸入史』 アメリカン・オタクが、海外オタク事情を紹介します。日本愛、オタク愛に満ち満ちている点が良いですね。アメリカン・オタクの目を通してアニメやマンガを見るのは、新鮮です。
2019年6月2日 / 最終更新日 : 2020年8月19日 レペ 国内小説 【本の感想】奥田英朗『ガール』 新入社員の頃、隣の席の三十代 先輩女性社員はおそれおおかったなぁ。 自分のトレーナーゆえに、挨拶の仕方から、電話の取り方まで、まさにご指導ご鞭撻の日々を送っていた上に、仕事上での実力差も圧倒的で、全く頭が上がりませんでし […]