2019年6月30日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】村上春樹『中国行きスロウ・ボート』 『 中国行きスロウ・ボート 』は 村上春樹 の初短編小説です。寂しさを感じさせる乾いた文章、平易だけれど巧みな表現方法、どこか異国を思わせる空気感、懐かしさを伴った幻想的な風景 ・・・ 巷に溢れる村上春樹論に、目を通さず感じたままを述べるとこうなるでしょうか。
2019年6月29日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 映画の感想 【映画の感想】『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』 スパイダーマンは、いつでも会えるご近所スーパーヒーローですから、宇宙を巻き込んだ紛争で活躍するのは違和感大ありなんですが、本作品でそもそもの立ち位置に戻ったような印象を受けました。MJをめぐって恋のライバル出現!でピーターの右往左往する様が笑いを誘います。
2019年6月29日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 評論 【本の感想】斎藤環『戦闘美少女の精神分析』 戦闘美少女をとおして、おたくとは何か、いかにして彼女たちは生成したか、を精神分析的なアプローチで解説したものです。おたく擁護の立場での論説であるのですが、さすがに10年以上前の著作。隔世の感が否めません。
2019年6月28日 / 最終更新日 : 2021年1月13日 レペ 国内小説 【本の感想】横山秀夫『64 (ロクヨン)』 いくつも張り巡らされた伏線が、ラスト、一気に回収されていく爽快感を味わえる上質のミステリ・・・なわけですが、しかし、本作品は質量(?)が違います。こんな顛末でした、だけじゃ終わらない重量感があるのです。
2019年6月27日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ ノンフィクション 【本の感想】大野茂『2時間ドラマ 40年の軌跡』 懐かしの土ワイド、火サスに代表される2時間ドラマ制作奮闘史。監督、脚本家、役者、原作者、系列テレビ局・ライバル局との丁々発止は興味津々です。如何にして視聴率をとっていくか、その裏側が見えてきます。
2019年6月26日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】飴村行『粘膜人間』 暴力嗜好の小学生と河童たちの血まみれの闘いという、超現実離れしたストーリーです。戦時中のどこかの村という設定が、セピア色の印象を与えます。バケモノと不可能な約束をして望みを叶えてもらおうとするあたり、本作品のベースは典型的なお伽話なのです。
2019年6月25日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 評論 【本の感想】権田萬治『日本探偵作家論』 蔵書家のコレクションを参照しながらとはいえ、膨大な作品を読み込まなければ著すことのできない評論であり、大変な労作になっています。現存する資料の希少性からも探偵小説を概観できる本書は偉業といってもよいでしょう。
2019年6月24日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】黒武洋『そして粛清の扉を』 中年女性教師が極悪高校生らを人質に立てこもり、生徒らの罪悪を暴きながら拳銃とナイフで血の粛清をおこなうというお話しです。現実感が甚だ乏しいのですが、この手の作品は、これくらいの無軌道ぶりがちょうど良いのかもしれませんね。
2019年6月23日 / 最終更新日 : 2020年8月21日 レペ 国内小説 【本の感想】阿部和重『インディヴィジュアル・プロジェクション』 映写技師の4ヶ月にわたる日記という体裁の作品です。次々に降りかかる暴力沙汰。その過程で主人公は自分と他人の区別がつなかくなっていきます。アイデンティティの崩壊は、フィリップ・K・ディックの諸作品を思い起こします。
2019年6月22日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】吉本佳生『スタバではグランデを買え! ― 価格と生活の経済学』 生活に関わる身近な経済活動を、コストの観点から分析する書籍です。経済学を学んできた人より、初学者向けでしょう。経済学を学ぶための最初のステップとしておススメの一冊です。