2020年2月26日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・R・ランズデール『ロスト・エコー』 物音から、過去にその場所で起きた暴力と、それに伴う恐怖を体感してしまう青年を描いています。本作品は、サイコメトリックものというよりは、孤独な青年と、それを取り巻く人々の再生の物語なのです。
2020年2月25日 / 最終更新日 : 2020年12月23日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】アダム・ペネンバーグ『バイラル・ループ あっという間の急成長にはワケがある』 バイラル・ループ、つまり口コミ戦略の本質を、事例を踏まえて解説するものです。日本には馴染みの薄いものもあるのですが、何より、バイラル・ループ起業家たちの野心が透けて見えて面白いですね。
2020年2月24日 / 最終更新日 : 2020年12月17日 レペ 海外小説 【本の感想】ロバート・ゴダード『蒼穹のかなたへ』 フォーマットはミステリではあるものの、文芸作品に分類した方が納得できる重厚な作品です。やたらと多い登場人物と錯綜した人間模様、こんがらがったプロット。読み切るのになかなかの体力を要するゴダードの名品です。
2020年2月23日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 国内小説 【本の感想】鳥羽亮『絆―山田浅右衛門斬日譚』 実在した死刑執行人 山田浅右衛門吉利が主役の連作短編集です。死に値する罪を犯した人々を中心に、物語がつづられていきます。吉利が彼らの人生に終止符を打つ時にみせる、慈愛、苦悩、怒りが胸に迫ります。
2020年2月22日 / 最終更新日 : 2020年12月17日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】クリス・アンダーソン『フリー―<無料>からお金を生みだす新戦略』 フリー(無料)の周辺から収益を得るという、経済モデルへのパラダイムシフトを解説するものです。既に語り尽くされた感がありますが、読者を魅了するような説得力には、一読の価値があると思います。
2020年2月21日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『熊の場所』 嫌なことにあえて立ち向かっちゃう小学生の男の子のお話。主人公まーくんがびびりながらチキンを脱却していこうとする過程が愉快で、拍手を送りたくなります。著者は脳内がめまぐるしくなっている状態を描くのが上手いですね。
2020年2月20日 / 最終更新日 : 2020年12月17日 レペ 国内小説 【本の感想】高嶋哲夫『イントゥルーダー』 ミステリというより人間ドラマとしてよく出来た作品です。昔の恋人から突然告げられた息子の存在。そしてその死。主人公は戸惑いつつも我が子の犯罪容疑を晴らすために奮闘します。原発問題に関して未来を予見したような結末には驚きです。
2020年2月19日 / 最終更新日 : 2020年10月19日 レペ 国内小説 【本の感想】青島幸男『人間万事塞翁が丙午』 戦時中の仕出し弁当屋を舞台とした人情ものです。21歳で嫁に入った主人公ハナの清く、正しく、美しく、逞しい人生がつづられていきます。物の無い時代であっても心はとても豊かですね。ちょっぴり元気がもらえる作品です。
2020年2月18日 / 最終更新日 : 2021年1月4日 レペ 海外小説 【本の感想】フランシス・アイルズ『殺意』 妻殺しを企む男を描いた倒叙ミステリです。”三大倒叙ミステリ”に数えられるだけあって、揺れ動く犯人の心理描写は絶妙です。じれったくも待ちに待ったラストは、お決まりのはずなのですが・・・ そうきたか!と感嘆してしまいました。
2020年2月17日 / 最終更新日 : 2020年8月17日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】市川伸一『考えることの科学 推論の認知心理学への招待 』 メインテーマは人間の推論について心理学的な立場から眺めてみることです。認知心理学や社会心理学の推論研究に基づいているので確率論や統計学が苦手でも理解できるでしょう。読み返す度に違った気づきを与えてくれます。