2020年5月16日 / 最終更新日 : 2020年10月21日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョー・ゴアズ『裏切りの朝』 ノンシリーズのハードボイルド作品です。刑務所から出所した主人公を待っていたのは、隠した宝石を我がものにせんと付け狙う奴ら。裏切りに次ぐ裏切りの果てに、あっと驚く究極の裏切りがっ!
2020年5月15日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 国内小説 【本の感想】皆川博子『骨笛』 収められた8編は、独立した作品として読み進めていると、各短編がつながっていることが分かってきます。ただ、最終話『骨笛』を読み終えても、全体としての絵が浮かび上がってこず、ぼんやりと霧の中を彷徨っているような読後感を味わいます。
2020年5月14日 / 最終更新日 : 2020年10月29日 レペ 国内小説 【本の感想】柳広司『怪談』 小泉八雲の『怪談』のオマージュで、舞台を現代に置き換えたミステリ仕立ての短編集です。夢オチか?・・・そして・・・など、謎解きよりも奇妙な味の方が近いでしょうか。この手の作品は、往々にして、スラスラ読めて、スカッと忘れしまうのです。
2020年5月13日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『九十九十九』 JDCシリーズのトリビュートでありながら、JDCシリーズの九十九十九とは別人。とは言え、本家本元の清涼院流水が、本作品のあちらこちらでちょっかいを出しているという、実にややこしいメタフィクションとなっています。
2020年5月12日 / 最終更新日 : 2020年11月30日 レペ 国内小説 【本の感想】七尾与史『死亡フラグが立ちました!』 都市伝説と化した殺し屋「死神」を追うライターと、天才投資家の活躍を描いたミステリ作品です。スーパーナチュラルの土俵際で、本格ミステリの味わいを残しています。何という力技でしょう。細かい事は気にしないのが吉ですね。
2020年5月11日 / 最終更新日 : 2020年5月8日 レペ 海外小説 【本の感想】ブライアン・フリーマントル『最後に笑った男』 西独の動きを封じようと、CIA長官とKGB議長が手を組みます。内憂外患の二人に活路は見出せるのか。エスピオナージが好物ならば、楽しめる一冊です。
2020年5月10日 / 最終更新日 : 2020年5月8日 レペ ノンフィクション 【本の感想】岡本まーこ、にしかわたく『常岡さん、人質になる』 アフガニスタンで何者かに誘拐されたジャーナリスト 常岡浩介さんの157日間に及ぶ拉致監禁生活体験記です。ゆるい笑い話の中に垣間見える死の恐怖に、いたたまれなくなってしまいます。
2020年5月9日 / 最終更新日 : 2020年10月8日 レペ 国内小説 【本の感想】湊かなえ『物語のおわり』 小説家を目指す女子が書いた結末のない物語が、時を経てそれを手にした人々の人生に重なり合うという、連作短編集です。物語を手渡された人たちそれぞれが、悩み、そして決断に即して、物語の結末に自分なりの解釈をします。
2020年5月8日 / 最終更新日 : 2020年5月27日 レペ ノンフィクション 【本の感想】井上理津子『さいごの色街 飛田』 現存する大阪の遊郭、飛田新地のレポートです。街そのものが特殊な業態の集まりであるがゆえ、撮影厳禁、取材拒お断りとなるようです。12年をかけた渾身の一冊ではありますが、どうにもいただけません。
2020年5月7日 / 最終更新日 : 2020年9月24日 レペ ノンフィクション 【本の感想】高野秀行『極楽タイ暮らし―「微笑みの国」のとんでもないヒミツ』 タイを愛してやまない著者が、タイ人気質を考えるというものです。気楽に読めるエッセイですが、タイ人の国民性を鏡像として日本人を見つめ直すきっかけになるでしょう。