2019年11月5日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 海外小説 【本の感想】ビル・S・バリンジャー『赤毛の男の妻』 殺人を犯した男女の逃避行と、彼らを追う刑事の行動を軸にしたミステリです。追うもの追われるものの視点がスイッチして緊迫感を盛り上げます。いわゆる最後の一撃が、この作品を味わい深いものにしています。
2019年11月3日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・フォレット『ペテルブルグから来た男』 第一次世界大戦前夜を舞台とした冒険小説です。著者の代表作の一つ『針の眼』のように、歴史の、”もしかして”、に思いを馳せさせる作品となっています。当時の英国に押し寄せる時代の変化の波が背景となっていて興味をそそられます。
2019年11月2日 / 最終更新日 : 2020年8月31日 レペ 海外小説 【本の感想】山岸真 編『90年代SF傑作選』 翻訳小説を全く読まなかった自分に、海外SFの楽しさを教えてくれたのはウィリアム・ギブスンの『ニューロマンサー』でした。サイバーパンクにのめり込んだ懐かしの80年代。以降、これといったムーブメントが起きなかったからか、グレ […]
2019年10月25日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 海外小説 【本の感想】アンドリュー・クラヴァン『真夜中の死線』 死刑執行までの僅かな時間に、無実の罪を晴らそうと奮闘する新聞記者の姿を描いた、タイムリミットサスペンスです。濃密な時間に気を取られましたが、たった一日の出来事を描いているんですね。
2019年10月21日 / 最終更新日 : 2020年9月9日 レペ 海外小説 【本の感想】フィリップ・カー『偽りの街』 ナチス台頭が著しい1936年ドイツを舞台にしたハードボイルドです。ナチスの力が強力になってきている世情を背景としているため、本作品は、他のハードボイルドとは異なる緊張感を保っています。読み手に恐怖心や閉塞感を痛いほどに印象付けるのです。
2019年10月15日 / 最終更新日 : 2020年9月23日 レペ 海外小説 【本の感想】シャーロット・アームストロング『魔女の館』 監禁もののサスペンスです。この手の作品の面白さは、主人公がどのようにそこから脱出するか、もしくは助け出されるかにかかってます。未消化な部分も見受けれれますが、スリリングさは堪能できるでしょう。
2019年10月13日 / 最終更新日 : 2020年8月26日 レペ 海外小説 【本の感想】デイヴィス・グラッブ『狩人の夜』 右手にLOVE、左手にHATEの刺青がある偽伝道師が、幼い二人の子供を執拗に追いかけ回すというサスペンスです。大人は信じてくれない系で、ホラーも斯くやとばかりのハラハラ感があります。本作品の面白さは、ハリーの悪辣ぶりにつきますね。
2019年10月11日 / 最終更新日 : 2020年9月15日 レペ 海外小説 【本の感想】マイクル・Z・リューイン『A型の女』 ネオ・ハードボイルド作家の一翼を担うリューインのデビュー作にして、知性派探偵アルバート・サムスンの初登場作です。地味な内容ですが、正義と打算の間で揺れ動く人間味溢れるサムスンの魅力を堪能できます。
2019年10月3日 / 最終更新日 : 2020年10月13日 レペ 海外小説 【本の感想】ケン・フォレット『針の眼』 独英の諜報合戦を描いた冒険小説です。冷酷無比な独スパイと彼を追う英MI5の頭脳戦が、一般市民のとある夫婦を巻き込んで展開されます。史実を絡めて、道ならぬロマンスあり、緊迫感をはらんだアクションありと読み応えたっぷりです。
2019年9月25日 / 最終更新日 : 2020年12月29日 レペ 海外小説 【本の感想】ジェイムズ・クラムリー『ダンシング・ベア』 神様が公認している酔っぱらいミロが主役のネオ・ハードボイルド第2弾です。かっこよさとは無縁ですが、相手が誰だろうと諦めません。どこか一本筋が通っています。ダメ人間の根っこのところにある男の矜持がミロの魅力なのです。