2019年4月22日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】平山夢明『デブを捨てに』 借金の肩代わりとして、貸主の超絶肥満な娘を捨てに行くというお話しです。収録されている他の作品も同様で、痛くて、気色の悪い作品集となっています。しかしながら、嫌悪感だけに終わらないものがありますね。ラストに些かなほっこり感があるからでしょうか。
2019年4月21日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ ノンフィクション 【本の感想】レスリー・デンディ 、 メル ・ボーリング 他『自分の体で実験したい―命がけの科学者列伝』 自分の体を使って様々な実験を試みた科学者たち。 本書は、10章からなる彼らの命がけの物語です。お馬鹿な奇人列伝を想像して本書を手に取ったのですが、いやいや、予想外の感動をしてしまいました。
2019年4月20日 / 最終更新日 : 2020年9月28日 レペ 国内小説 【本の感想】本多孝好『MOMENT』 はからずも伝説の人となった大学生 神田の活躍を描く、全4話からなる連作短編集です。サイドストーリを含めて、様々なシーンに祈りが満ち溢れています。目からも鼻からも溜まりにたまった水分が押し出され、これは外で読んではいけないのだと気付かされました。
2019年4月19日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】大江健三郎『性的人間』 読後感がすこぶる悪い作品です。著者が、セクシュアリティをテーマとしている時代の作品ということですが、主人公が内省的で閉塞感が強く、読んでいて凹んできます。ただ、これは内容が好きか嫌いかの次元の話であって、作品に力があることには相違ありません。
2019年4月18日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】伊坂幸太郎『砂漠』 大学生活を始めた北村を中心に、彼を取り巻く新入生らの交流が描かれた作品です。賭けボーリングに巻き込まれたり、強盗事件に遭遇したり、超能力者 V.S. 科学者のバトルにかかわったりする度、絆を強くしていきます。あぁ、羨ましい。
2019年4月17日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 国内小説 【本の感想】沼田まほかる『彼女がその名を知らない鳥たち』 イヤミスの真骨頂ここにアリ!ともいうべき作品です。女性の中で燻る嫌いな男性の描写が、戦慄を覚えるくらいに凄味があります。一つひとつの行動に嫌悪を積み重ね、沸騰していく描写にウンザリさせられるのですが、ここは著者の力量の証でしょう。
2019年4月16日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ ノンフィクション 【本の感想】サイモン・シン『フェルマーの最終定理』 ピタゴラスから、アンドリュー・ワイルズまで、数論とそれに情熱を傾けた数学者の歴史を紐解きつつ、フェルマーの最終定理が如何にして証明されたか、その足跡を著わすものです。数学嫌いにも感動を与えるサイモン・シン恐るべし。噂にたがわぬ名著です。
2019年4月15日 / 最終更新日 : 2020年9月1日 レペ 国内小説 【本の感想】乙一『暗いところで待ち合わせ』 視力を失った女性と、その家に逃げ込んだ殺人事件の容疑者が演じる無言劇です。孤独な二人が同じ空間を共有しながら、心を通わせていく様が感動を呼びます。意外な真実で幕を閉じますが、とても晴れやかな気分になるでしょう。白乙一派には感涙ものの逸品です。
2019年4月14日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ ビジネス・自己啓発 【本の感想】赤羽雄二『ゼロ秒思考 頭がよくなる世界一シンプルなトレーニング』 ゼロ秒思考を身につけるためのノウハウ本。端的に言うと、その時々の思いの丈をアウトプットする事が大事であるという主張です。毎日これが出来るというのは、そもそも頭が良くなる素養がある人なのかもしれませんね。
2019年4月13日 / 最終更新日 : 2020年8月18日 レペ 海外小説 【本の感想】ポール・アルテ『第四の扉』 フランス人作家の手による英国本格ミステリです。著者がカーの熱烈フォロワーであることから密室殺人やら降霊術やら、如何にもな設定ですが、不思議と深刻さを感じさせません。翻訳者の手腕もあるのでしょうけれど、本作品には牧歌的とも言える独特の味わいがあります。