【本の感想】三宅久雄 監修『マンガでわかる仏像』

最近、今まで興味がなかったものに惹かれます。人生の折り返し地点をとうに過ぎて、知らない事、やっていない事が勿体ないと思うようになったのです。たまに、神社やお寺をお参りし、御朱印を戴いているのですが、神社とお寺の違いって何?など、そもそもの疑問が沸き起こるようになりました。ということで、入りやすいところから調べています。

三宅久雄 監修、永田ゆき イラスト『マンガでわかる仏像:仏像の世界がますます好きになる!』は、端的に言うと絵解き仏像入門書です。

ある日、仏像のレポート作成に行き詰っている大学2年生 仏田明日子(ほとけだあすこ)の元に、仏像たちが訪れます。仏像たちは、何も知らない明日子に、そもそも仏像とは、からレクチャーを始めます ・・・ という体裁です。

永田ゆきのイラストがポップ過ぎて一見抵抗を覚えましたが、読み進めていくうちに入門者としては理解が進みやすいことが分かります。仏像の写真は使われていないのですが、それがかえって実物を見てみたいという欲求を掻き立てます(と、いうほど大袈裟なものではないんですが)。

自分のように知識の無いものにとっては、何故、仏像はこんなに種類が多いのか?が一番の疑問かもしれません。仏像には「如来」、「菩薩」、「明王」、「天部」というグループがあって、ヒエラルキーを形成しています。このグループを章にわけて、仏像のプロフィール、代表的な仏像(国宝や重要文化財)がどのお寺でお参りできるか、どこで見分けがつくか、を見開きページで詳説しています。例えば、よく耳にする阿弥陀如来、弥勒菩薩、不動明王、弁財天などが、どのグループで、どのような役割を担っているかが、理解できるようになっているのです。 自分の感性にピッタリな仏像を見つけてみる楽しみがあるでしょう。

仏像のフォルムには、一つ一つ、ちゃんとした意味があるのは発見です。額のほくろだと思っていたものが白毫(びゃくごう)といって、約4.5mに及ぶ白い毛の渦というのは驚きました。仏の優れた身体的な特徴である三十二相の一つなのだとか。飛鳥時代から今に残る仏師たちの丹念な仕事には、今更ながら敬服せざるを得ません。

本書の第6章「仏像に会いに行く」は、著名な仏像の見所が仏像めぐりMAP付きで紹介されています。自分の住む札幌からは、手軽に行くことはできませんが、機会があれば是非、訪ねてみたいですね。

さて、次は『眠れなくなるほど面白い 図解 仏教』『日本人として知っておきたい神道と神社の秘密』で、またまた知らない世界に踏み込んでみようと思います。