2019年7月3日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 海外小説 【本の感想】ジョン・ディクスン・カー『蝋人形館の殺人』 蝋人形に抱かれた死体、黒いドミノ仮面、秘密社交クラブと、70年代2時間サスペンスドラマのような淫靡な雰囲気があります。最後の一行に予審判事バンコランがメフィストフェレスと言われる所以が表れています。
2019年7月2日 / 最終更新日 : 2021年1月6日 レペ 国内小説 【本の感想】伊藤たかみ『ぎぶそん』 大人が読んでも十分に楽しめる青春小説です。むしろ、疲れ気味の社会人への一服の清涼剤となると思います。音楽系ドラマの王道として、ありがちというか、教科書的ではあるのですが、このあるある設定が心地よいですね。
2019年7月1日 / 最終更新日 : 2020年8月5日 レペ 国内小説 【本の感想】山本文緒『プラナリア』 明るくも、楽しくも、元気良くもない女性が主役です。一言で表すと鬱陶しい。明日への一歩手前で、うじうじと硬直している状態です。好き嫌いは別として、読者を鬱陶しくさせるのは、著者の筆力の高さなのでしょう。