【本の感想】永井豪『ハレンチ学園』

本の感想 永井豪『ハレンチ学園』

自分が週刊誌に始めて触れたのは、小学一年生の頃。父親が買ってきた「少年ジャンプ」でした。掲載マンガが人気投票で決まるというシステムが導入されるはるか以前のお話しです。当時はバリエーションが多く、少年ジャンプ=パワーインフレ型格闘マンガ=王道の現在とは、隔世の感があります(パワーインフレは嫌いではないけれど)。

その「少年ジャンプ」に掲載されていたのが永井豪『ハレンチ学園です。

このマンガで自分は、ハレンチのなんたるかを知ったわけですが、いたくリビドーを刺激されたおかげで、その後、永井豪作品を読み続けることになります。マンガは読み終わるとほとんど捨ててしまうのですが、自分の永井豪作品への執着はすさまじく、今でも実家の倉庫に眠っていてレア化しているはずです。

『ハレンチ学園』は、親分こと山岸八十八(やそはち)と十兵衛こと柳生みつ子を中心にした学園コメディです。オネエ系原始人ヒゲゴジラ、ふんどし一枚の丸ゴシ、拳銃で股間を隠すマカロニといったけったいな先生が登場し、生徒たちとのエッチではハチャメチャな日々を繰り広げます。

今読むと、エロくもなんともありませんが、当時、PTAや教育評論家を巻き込んで大騒動になった問題作なのです(筒井康隆『くたばれPTA』は、このあたりを連想させて面白いですね)。

自分にとって衝撃だったのが、「ハレンチ大戦争」の勃発だ。著者は、PTAとのゴタゴタで嫌気がさしたのかもしれませんが、主たる登場人物が次々と死んでしまうのです。著者である永井豪に、登場人物が怒りをぶつけながら死んでいくという、当時の僕にはわけの分からない展開になります。これがメタフィクションとの出会いでもあったわけですね。

しばしの中断後、再開された「ハレンチ学園」は、戦争から生き残った十兵衛が、世の中からハレンチを殲滅するために闘うという設定。八十八はそんな十兵衛を追って、新生ハレンチ学園へ乗り込んでいく ・・・

後半の方は、十兵衛がとっても色っぽくなって、自分は「少年ジャンプ」を読むたびにきゅんきゅんしたものです。当時チャンピオンで連載されていた永井豪『あばしり一家』の菊の助とともに、自分の好みの女性像をつくったのかもしれないなぁ。

『ハレンチ学園』は、マンガ史には欠くことのできない名作といえるでしょう。

なお、『ハレンチ学園』はテレビドラマになっていて(たまにCSで放送してる)、マンガも平成になってから別な作者でリメイクされている。

テレビドラマ 『ハレンチ学園』

テレビ版『ハレンチ学園』はこちら。ハナ肇、藤村俊二という売れっ子コメディアンが出演。十兵衛は児島美ゆきでした(誰だそれってか?)。

有賀照人 画『ハレンチ学園~ザ・カンパニー~』。

社会人になった「ハレンチ学園」の面々が平成になって登場。有賀照人 画 『ハレンチ学園~ザ・カンパニー~』。