2019年7月15日 / 最終更新日 : 2020年10月28日 レペ 国内小説 【本の感想】古川日出男『アラビアの夜の種族』 書物の、書物による、書物のための物語です。翻訳小説という体裁を取りながら、著者らしいリズムを保った美しい日本語で彩られた奇書の幕開けです。夜ごと語られた百物語の結末は!読了した時に初めて本作品がミステリとして楽しめるものだと気付くのです。
2019年7月14日 / 最終更新日 : 2020年11月19日 レペ 国内小説 【本の感想】舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』 まい子専門の探偵ディスコ・ウェンズデイが主役の、奇妙奇天烈な物語です。文庫上中下巻と分量からして読む前から覚悟が必要な作品。そして読み進めながらも、途中で挫折しそうな気持を奮い立たせていく読書アスリート的な心構えが必要な作品です。